『ブラッシュアップライフ』と視聴者を繋ぐ“平成J-POP” ノスタルジーをもたらす演出効果
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「ガッツだぜ」「バンザイ」のメガ・ヒットで一躍国民的人気ロック・バンドとなったウルフルズ。しかし、ソウル/ファンク/R&B/R&Rといったアメリカン・ルーツ・ミュージックをこよなく愛し、そして大衆的ポップ性とリアルな表現欲求との間に発生する「ジレンマ」と常に戦ってきた“生粋のロック・ミュージシャン”であることは忘れてはならない。
90年、シングル「やぶれかぶれ」にてデビュー。コアなロック・ファンの間でのみ高い評価を受け、まさに知るひとぞ知る存在であった彼ら、一般的な認知度はまだまだであった。転機となったのは、伊藤銀次をプロデューサーとして迎えた94年のアルバム『すっとばす』であろう。お得意のソウル・フレイヴァーに関西的な人情/面白テイストを付加——結果、ウルフルズ独自の「ダサかっこいい」お馴染みのスタイルが確立したのだ。そして95年、ディスコ・ビートを大胆に取り込んだ「ガッツだぜ」の大ヒットへと繋がっていった。
99年には人気メンバーであるジョンB.チョッパーが脱退——動向が心配されるなか、同年、男気あふれる会心作『トロフィー』を発表。その健在ぶりに安堵の声があがった。以降も安定した人気を保持していくウルフルズ、01年には坂本九のカヴァー曲「明日があるさ」が久々のビッグ・セールスを記録した。
02年12月には、これまでの集大成とも言える『ウルフルズ10周年5時間ライブ!! 〜50曲ぐらい歌います〜』を敢行、大盛況を博す。そして、同ライヴにも出演したジョンB.チョッパーが03年に正式復帰!
しかしながら、2009年7月、翌月に開催される夏の野外コンサート「ヤッサ!」をもって無期限の活動休止することを発表。「解散でなく活動休止といったのは、4人ともウルフルズがすごく好きだから。休止して、ウルフルズがここで出などうするんじゃ!という気持ちになったら立ち上がる。」とファンへ説明した。
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