松居大悟監督「安心して会える日を」 成田凌主演映画『くれなずめ』公開延期へ
映画『くれなずめ』の公開延期が発表された。
4月29日からの公開を予定していた本作だが、新型コロナウィルスの感染状況を鑑みて公開の延期が決定。同日に予定していた公開初日舞台挨拶も中止となった。新たな公開日は未定。
監督を務めた松居大悟は、「1年前から21年GWに向かってたから、率直に悔しいです。だけど色んな方法を考えて、全国一斉にコイツが息吹をあげる。それが一番遠くまで届く方法だと信じています。だって作品は生きてるんだから。追い込まれると強いんだから。みんな健康にいてくれたら、必ず会える日が来ます」と現在の気持ちを吐露。作品を待っている観客に向けては、「どうか皆さま、スケジュール帳や映画サイトなどに『くれなずめ』を予定に入れておいて欲しいです。記憶なんて頼りなくて、文明の利器は公開日を教えてくれるから。その数の分だけ、もう少し走ることができるから。少し詩的になってしまいましたが、それぐらい許してください。ピリピリせず、許し合う世の中がいいです。少しだけ、待っててください」とメッセージを送った。
本作は、松居監督の実体験を実体験をモチーフに書かれた完全オリジナルの舞台劇を映画化した人間ドラマ。友人の結婚式で余興を披露するために久々に集まった高校時代の旧友たちの、結婚式の披露宴から二次会までの狭間の時間を描く。
主人公・吉尾和希を成田凌が演じるほか、舞台演出家として活動する藤田欽一役を高良健吾、欽一の劇団に所属する舞台役者・明石哲也役を若葉竜也、仲間内の後輩で唯一家庭を持つサラリーマンの曽川拓(ソース)役を浜野謙太、同じく学生時代の後輩で会社員の田島大成役を藤原季節が演じる。また、仲間内で唯一地元に残ってネジ工場で働く水島勇作(ネジ)役を、舞台版でも同役を演じた目次立樹が務める。
松居大悟監督 コメント全文
劇場の音響を整えたり、取材を受けたり、ジュースの名前を考えたり。
映画を楽しんでもらうために重ねてきた時間は、
なかったことにはならないって言い聞かせながらも不安で仕方なくて、
誰かのせいにして、そんな誰かのせいにしてしまう自分に落ち込んで。
でも映画の神様は必ずコイツに味方をしてくれるはず、
と信じていて、そうですよね神様、いや謝らなくていいですよ!
『くれなずめ』公開延期になりました。
1年前から21年GWに向かってたから、率直に悔しいです。
だけど色んな方法を考えて、全国一斉にコイツが息吹をあげる。
それが一番遠くまで届く方法だと信じています。だって作品は生きてるんだから。追い込まれると強いんだから。
みんな健康にいてくれたら、必ず会える日が来ます。
4月29日に向けてボルテージをあげていた僕らは、少しスピードを緩めながら、
でも絶対に立ち止まらないようにして、安心して会える日を虎視眈々と狙っています。
GWも寂しくならずに、手に届くエンタメを楽しんでください、
何か楽しい時間が届けられるようこちらも考えますね。
一つだけお願いがあります。
どうか皆さま、スケジュール帳や映画サイトなどに『くれなずめ』を予定に入れておいて欲しいです。
記憶なんて頼りなくて、文明の利器は公開日を教えてくれるから。その数の分だけ、もう少し走ることができるから。
少し詩的になってしまいましたが、それぐらい許してください。ピリピリせず、許し合う世の中がいいです。
少しだけ、待っててください。
では健康で、肩の力を抜いて、また近々!
『くれなずめ』監督 松居大悟
■公開情報
『くれなずめ』
近日公開
監督・脚本:松居大悟
出演:成⽥凌、若葉竜也、浜野謙太、藤原季節、⽬次⽴樹、飯豊まりえ、内⽥理央、⼩林喜⽇、都築拓紀(四千頭⾝)、城⽥優、前⽥敦⼦、滝藤賢⼀、近藤芳正、岩松了、⾼良健吾
主題歌:ウルフルズ「ゾウはネズミ色」(Getting Better / Victor Entertainment)
配給・宣伝:東京テアトル
制作プロダクション:UNITED PRODUCTIONS
(c)2020「くれなずめ」製作委員会
公式サイト:kurenazume.com
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公式Instagram:@kurenazume