寺山修司とは何者かーー世田谷文学館「寺山修司展」で稀代のクリエイターの全貌を辿る
現在、東京・世田谷文学館にて、寺山修司(1935~1983)の生誕90年を記念した展覧会「寺山修司展」が開催中だ(2025年3月…
〈漫画誌動向〉押見修造・奥浩哉、豪華新連載が続く「スペリオール」評論家が読み解く魅力とは
11月8日発売の「ビッグコミックスペリオール」23号にて、新連載が告知された。押見修造を筆頭に中村汚濁、乃木坂太郎、津村マミ、奥…
カイカイキキ・AYA TAKANOが描く“新しい未来”ーー個展「銀河の神話よりも長く alternative future」レポート
資本主義は正しい。科学の発展は素晴らしい。本当に? 我々現代人は、野放図に己の欲望を肥大化させ続けているだけではないのか? …
「チ。」「ピンポン」「デデデデ」……青年漫画誌「スピリッツ」のアバンギャルドさと革新性を分析
10月より毎週土曜、NHK総合にて放送中の話題のアニメ――『チ。~地球の運動について~』。原作は、2020年から 20…
【解読『ジョジョの奇妙な冒険』】荒木飛呂彦はいかにして、あの独特なヴィジュアル表現に辿り着いたか[後編]
前回は、荒木飛呂彦のデビュー作「武装ポーカー」から『ジョジョの奇妙な冒険』第2部までの「絵」の変遷を辿ってみた。詳しくはそちら(…
再開発中の渋谷の街とリンクする物語ーー「大友克洋全集」記念POP UP STOREで『AKIRA』を体感せよ
現在、SHIBUYA TSUTATYA (渋谷ツタヤ)にて、「大友克洋全集」第二期刊行開始と、CD『AKIRA REMIX』の発…
上條淳士が描いた時代と“うた”ーー革新的な漫画表現に触れる、画業40周年記念展覧会「LIVE」レポート
「LIVE」とは、いかにも音楽をテーマにした作品やミュージシャンたちとのコラボレーションなどで知られる上條淳士らしいタイトルだ…
【解読『ジョジョの奇妙な冒険』】荒木飛呂彦はいかにして、あの独特なヴィジュアル表現に辿り着いたか[前編]
今回と次回は、2回に分けて、荒木飛呂彦の「絵」の変遷を振り返ってみたいと思う。誤解を恐れずにいわせていただければ、現在私たちが「…
『ヒロアカ』に続き『呪術廻戦』完結でジャンプはどうなる? 漫画編集者が語る「悲観しなくていい」理由
「週刊少年ジャンプ」で連載中の『呪術廻戦』(芥見下々)が9月30日発売号で最終回を迎えることが発表された。 大看板の『ONE…
浅田弘幸が原画展で見せる、伝説的バスケ漫画の新たな世界ーー「I’ll-WILD DIAMOND-」レポート
現在、渋谷のギャラリーDéesse space caiman shibuyaにて、漫画家・浅田弘幸の原画展「I’ll-WILD …
岩明均『ヒストリエ』が描く「本」の力と「自由」の意味 長期休載も見届けたい旅の結末
去る6月21日、およそ5年ぶりの新刊となる岩明均の『ヒストリエ』第12巻(講談社)が発売され、あらためて同作への注目度が高まって…
『鬼滅の刃』“職務としての鬼狩り”に従事した3人の「柱」が炭治郎に伝えたものとは?
現在好評放送中のTVアニメ『鬼滅の刃』柱稽古編が、6 月30 日(日)の放送分でついに最終回を迎える。そこで本稿では、あらた…
波紋からスタンドへーーリサリサを主人公に据えた小説『ジョジョの奇妙な冒険 無限の王』に見る“黄金の精神”の継承
「波紋」とは何か。「スタンド」とは何か。真藤順丈の『無限の王』を読めば、おぼろげながらその答えが見えてくるだろう。 真藤順…
【解読『ジョジョの奇妙な冒険』】本日実写ドラマ最新作放送、「岸辺露伴」とは何者か――稀代のトリックスターを分析
今回は、『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦)のスピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』と、その主人公「岸辺露伴」について考えて…
夢枕獏『陰陽師』シリーズは伝奇小説であり探偵小説だ 映画でも注目したい安倍晴明&源博雅の“対の関係”
若き日の安倍晴明の活躍を描いた映画『陰陽師0』(監督・佐藤嗣麻子/主演・山﨑賢人)が公開され、あらためていま「陰陽師」という存在…
解読『ジョジョの奇妙な冒険』Vol.3 ツェペリ、リサリサ、ブチャラティ……物語を動かす「メンター」たち
ジョーゼフ・キャンベルの『千の顔をもつ英雄』を読むと、古今東西の英雄譚には、共通する物語のパターン(基底構造)があるということが…
『鬼滅の刃』胡蝶しのぶ、不死川実弥、伊黒小芭内……上司にしたい柱は誰? 社会人適性を徹底考察
※本稿は、『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴/集英社)のネタバレを含みます。同作を未読の方はご注意ください。 いよいよテレビシリーズ…
『東リべ』和久井健「週刊少年ジャンプ」で新連載の衝撃 漫画編集者が語る“大型移籍”の理由と抜群のマッチング
『東京卍リベンジャーズ』の和久井健が4月15日発売の「週刊少年ジャンプ」で新連載『願いのアストロ』をスタートすることが明らかにな…
五十嵐大介『かまくらBAKE猫倶楽部』は奇想に満ちた傑作だ 美しくも恐ろしい綺譚集の魅力
「鎌倉」で、「猫」で、「怪異」と来た。なんとも読書欲がそそられるモチーフの数々だが、それを奇才・五十嵐大介が描くというのだから、…
少年漫画の王道でありながら“型破り”な面白さーー『薩摩転生~世に万葉の丸十字が咲くなり~』レビュー
いささか唐突ではあるが、少年漫画に欠かせないものとはいったいなんだろうか。魅力的なキャラクターか、独創的なヴィジュアルか、あるい…
鳥山明『ドラゴンボール』を改めて読む 古典的な「面白い物語」のパターンをどう取り入れたか
かつてジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ』のストーリーを構想した際、ジョーゼフ・キャンベル(神話学者)が提唱する古今東西の英…
『ドラゴンボール』「フリーザ編」までが“見せ場”なのか 「魔人ブウ編」ラストに見る“鳥山明的”な結晶
“通”な漫画読みの中には、「鳥山明の『DRAGON BALL』が本当に面白いのは『フリーザ編』まで」という人がいる。つまり、…