異端の日本映画『GONIN サーガ』が描く美学ーー根津甚八を蘇らせた石井隆の作家性とは
閃光と雷鳴、土砂降りの雨。斜めに歪んだ字体。紛れもない石井隆監督作の刻印を残しながら、犯罪アクション映画『GONIN サーガ』は…
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
閃光と雷鳴、土砂降りの雨。斜めに歪んだ字体。紛れもない石井隆監督作の刻印を残しながら、犯罪アクション映画『GONIN サーガ』は…
映画『ウォーリアー』は2011年に全米公開されたヒューマンドラマの傑作だ。評論家から絶賛され、主要キャストの1人ニック・ノルティ…
僕らはJ・C・チャンダー監督という途方もない才能に対し正当な評価を下すべき重要な時期に差し掛かっている。弱冠41歳。手掛けた長編…
言語による錯覚が非人道性の根源 前編では、ヒトが言葉(正確には概念言語)を使うようになったせいで、ミソもクソも一緒にできるので…
体をミクロサイズに縮小し、アリの群れをコントロールする、ちょっとかわいいヒーロー、アントマン。アメコミヒーローの中でも異彩を放つ…
7月25日公開の『野火』(塚本晋也監督)、8月8日公開の『日本のいちばん長い日』(原田眞人監督)、そして10月1日に公開される『…
2015年、アクション映画業界最大の話題作となった『マッドマックス 怒りのデスロード』。そんな『マッドマックス』シリーズに代表さ…
夢見がちでおしゃべりな少女は、丘の上にあるお城に憧れていました。そのお城では毎晩、舞踏会が開かれていて、少女もいつか王子様と一緒…
東南アジア某国の水道支援事業に協力しようと、海外赴任するため現地に降り立った男とその妻、そして幼いふたりの娘達。この善良なアメリ…
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』、『007 スペクター』、『コードネーム U.N.C.L.E.』、そして本作『…
外見はかわいいクマのぬいぐるみ、中身は大麻を吸いまくり下ネタを連発する中年おやじというキャラクター、テッドが劇場に帰って来た。と…
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』が好調だ。日本国内だけで興行収入54億円に達した前作「ゴースト・プロトコル」を…
前編:【宮台真司の『バケモノの子』評:言葉ならざる親子の関係を描く、細田守監督の慧眼】 経験論を否定する『オン・ザ・ハイウェイ』…
それは映画興行のちょっとした事件だった。昨秋、全米4館で封切られたハートウォーミング・コメディ『ヴィンセントが教えてくれたこと』…
宮﨑駿を魅了した、ピクサー監督の奇想と愛情 先日、宮﨑駿が、あるアニメーション映画の試写を鑑賞直後、立ち上がって拍手したという…
人はなぜ、旅に出るのか。その理由は人の数だけあると思うが、自分を見つめ直し人生をリセットするため、あるいは"自分探し"が、映画で…
スパイ映画は古くより勧善懲悪のエンターテインメントとして、あるいは国際情勢を背景としたサスペンスとしてその歴史を刻んできた。奇し…
ポイントは「渋谷」と「渋天街」の対比 細田守監督は、概念的に徹底的して物事を考え、シナリオに落とし込むタイプなのかもしれません…
全編に溢れる『ジュラシック・パーク』第1作への心憎いリスペクト いや、まじでスピルバーグ以外の監督によるスピルバーグ作品続編(…
『海街diary』の興行収入が20億円を超える見込みである。6月13日より公開中のこの映画は、吉田秋生の同名マンガ(2007年、…
映画の優れた書き手/語り手は映画の世界の外部にもいる。いや、むしろ外部にこそ刺激的で新鮮な視点を提示してくれる論客がいるのではな…