『いだてん』『グッドワイフ』『3年A組』の日曜ドラマが本命に? 注目作揃いの1月ドラマ

注目作揃いの1月ドラマ

 大晦日の幸せ『孤独のグルメ』(テレビ東京系)、元旦の『相棒』(テレビ朝日系)、正月時代劇『家康、江戸を建てる』(NHK総合)、さらにはあの名作で平成30年を総括しようという『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』(フジテレビ系)と、年末年始というのは、ドラマ好きを全く持って退屈させてくれない。だが、なにより注目すべきは、これから始まる1月クールの連続ドラマだろう。

見どころ満載の3作品が日曜日にズラリ

『グッドワイフ』(c)TBS

 まずは、期待のドラマが大混戦、日曜日放送の3本。TBSは、昨年『アンナチュラル』、『中学聖日記』(共にTBS系)の2作を手がけた塚原あゆ子が演出を担当するというだけで期待せずにはいられない日曜劇場『グッドワイフ』(TBS系)。全米で大ヒットしたドラマをリメイクしたリーガルドラマである。主演の常盤貴子も楽しみだが、対する『ハラスメントゲーム』(テレビ東京系)でも抜群の安定感だった唐沢寿明、滝藤賢一に加え、吉田鋼太郎という東京地検特捜部の3人の組み合わせが実に魅力的だ。

 NHK大河ドラマ『いだてん』は大河ドラマには珍しい近現代を描く点が若干の不安要素ではあるが、それを簡単に打ち消してしまうだけの布陣が揃っている。『あまちゃん』(NHK総合)の宮藤官九郎、音楽に大友良英、演出にはあらゆるNHKドラマの傑作を演出してきた井上剛に加え、『モテキ』(テレビ東京系)の大根仁の名前まで並び、キャストには羅列したらキリがないほどの、思わず膝を打ちたくなる名優や、個性派、演技派それぞれ一流の俳優たちが顔を揃える。

 そして、『トドメの接吻』、『今日から俺は!!』と、新しいエネルギッシュなドラマ枠として定評のある日本テレビ系の22時30枠において新しく始まるドラマは、菅田将暉主演の『3年A組-今から皆さんは、人質です-』。大河ドラマ『おんな城主 直虎』(NHK総合)で若さ溢れる若君を、『トドメの接吻』でドラマの中を自由自在に渡り歩き、山田孝之と共演した『dele』(テレビ朝日系)では明るく優しい、奥に小さな孤独を抱えた好青年、『まんぷく』(NHK総合)では主役オーラを消し去り、真摯で真面目な若手弁護士を演じるという、イメージを固定せず常に新しい魅力を更新し続ける菅田が、次はどんな顔を見せてくれるのだろうか。生徒役には、永野芽郁、上白石萌歌、今田美桜という昨年話題を集めた若手女優たちだけでなく、『あなたには帰る家がある』(TBS系)の萩原利久、『恋のツキ』(テレビ東京系)の神尾楓珠など期待の若手俳優たちが揃う。脚本は『家族ゲーム』(フジテレビ系)の武藤将吾。あらすじからいくと『獣になれない私たち』(日本テレビ系)にも例え話で登場した長谷川和彦監督の映画『太陽を盗んだ男』(1979)を彷彿とさせないこともないのだが、どういった学園物語が展開されるのだろう。

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