『ふてほど』はドラマ史に残る“適切”な一作に 宮藤官九郎が描いてきた“生”と“死”の間
数々の考察を軽やかに笑い飛ばすように終わった宮藤官九郎脚本のドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)。近年のテレビドラマでこ…
宮藤官九郎は『ふてほど』“最終回”とどう向き合う? 視聴者への“問いかけ”の先にあるもの
もはや“今の社会をどう見てどう生きているか”のリトマス試験紙にもなっている宮藤官九郎脚本のドラマ『不適切にもほどがある!』(TB…
ディーン・フジオカの誰にも真似できないおかしみ 天賦の才と真面目さが圧倒的魅力に
今、日本でもっとも華麗にトンチキをキメられる俳優はディーン・フジオカその人である。 初めて俳優としての彼を認識したのは、20…
『きのう何食べた?』を特別な一作にしている“老い”の描き方 “奇跡”に満ちた日常の尊さ
「ヒゲクマ系は50になってからにしてくれよ」と言ったシロさん(西島秀俊)が50歳になり、ケンジ(内野聖陽)は48歳になった。ドラ…
福山雅治×大泉洋『ラストマン』高視聴率の理由は? “日曜劇場”だからこそのポイント
日曜劇場『ラストマンー全盲の捜査官ー』(TBS系)が好調だ。他の夏ドラマが視聴率で苦戦する中、本作は安定的に2桁の数字をキープし…
『ブラッシュアップライフ』バカリズムの脚本術が光る 絶妙過ぎるマクロとミクロの視点
「オオアリクイに生まれ変わるか、人生をもう1度やり直し、徳を積んで次の転生に備えるか」 死後すぐこう問われて「じゃあ、オオア…
小栗旬が演じた北条義時の名を決して忘れない 『鎌倉殿の13人』義時が最後に信じた“光”
伊豆の片田舎で明るく楽しく暮らしていた豪族の次男坊が、なぜ修羅の道を歩むことになったのかーー。 2022年のNHK大河ドラマ…
梶原善も『鎌倉殿の13人』の“定石”に飲み込まれるのか “人間”に戻った善児の見事な変化
「善児、なんで泣いてたの?」――これはフラグなのか。 NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にはどうやら定石があるようだ。本作で…
『鎌倉殿の13人』小栗旬の“暗い瞳”に宿る義時の孤独 史実の余白を描く三谷大河の秀逸さ
「気づいてねえようだが、お前は少しずつ頼朝に似てきているぜ」 あの日、義時(小栗旬)に三浦義村(山本耕史)が語った言葉が甦る…
上白石萌音×深津絵里×川栄李奈『カムカム』が伝えた、“ひなたの道を歩くこと”の意味
100年の物語が終わったーー。 NHK連続テレビ小説第105作目の『カムカムエヴリバディ』。主題歌「アルデバラン」に乗せ…
舞台『ウエスト・サイド・ストーリー』をいかに映画に昇華? 胸が熱くなる2つのポイント
スティーヴン・スピルバーグが監督したミュージカル映画『ウエスト・サイド・ストーリー』が公開中だ。本作は1957年、レナード・バー…
『カムカムエヴリバディ』気になる3つの謎 上白石萌音の再登場、城田優の“出演”も?
とうとうあの男が帰ってきた! 再登場時の初クレジットは“謎の振付師”。じつはひなた(川栄李奈)の祖母、安子(上白石萌音)の兄、橘…
『カムカム』錠一郎はなぜトランペットを吹けなくなったのか 喪失感の先に見つけた光
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』。第13週は、これが同じドラマかと思うほど、第58話、第59話(大阪編)と第60話か…
『鎌倉殿の13人』第1回から垣間見えた勝者の悲劇 三谷幸喜の演劇的構成が光る
「姫、振り落とされないように気をつけて!」 迫りくる追っ手から逃れようと平原に馬を走らせる北条義時(小栗旬)。後ろの赤い着物…
上白石萌音の安子を応援せずにはいられない 『カムカム』、舞台作品で見せる“嘘のなさ”
正直に言うと、映像での彼女にさほど興味が持てなかった。 出世作となった『恋はつづくよどこまでも』(2020年・TBS系)でも…