『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』は史劇の風格

『ゲーム・オブ・スローンズ』ファンの期待の全てが揃った『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』

まずは安心してほしい。『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』には『ゲーム・オブ・スローンズ』ファンの期待する全てが揃っている。我々をター…

ソウル・グッドマンが消え、閉じた物語の扉

『ベター・コール・ソウル』全ての者が去りゆく ソウル・グッドマンが残した“後悔”の話

※本稿には『ベター・コール・ソウル』シーズン6のネタバレを含みます。  太陽に灼かれて荒野をジミー(ボブ・オデンカーク)とマイ…

『ベター・コール・ソウル』慟哭のエピソード

『ベター・コール・ソウル』砂漠地帯のアルバカーキに涙雨が降る、慟哭のエピソード

※本稿には『ベター・コール・ソウル』シーズン6のネタバレを含みます。  エピソードタイトルは“Waterworks”。日本語で…

レア・セドゥがスクリーンを独占する

レア・セドゥがスクリーンを独占する 『ストーリー・オブ・マイ・ワイフ』で存分に堪能

2017年の『心と体と』で第67回ベルリン映画祭金熊賞を受賞し、第90回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされたハンガリーの…

『ベター・コール・ソウル』複雑に終幕へ

『ベター・コール・ソウル』複雑に終幕へ 無限に悪へと転落し続けるソウル・グッドマン

※本稿には『ベター・コール・ソウル』シーズン6のネタバレを含みます。  『ベター・コール・ソウル』シーズン6の第11話のエピソ…

『ベター・コール・ソウル』整った復讐の準備

ボブ・オデンカークらの最高の演技が光る 『ベター・コール・ソウル』S6第9話は傑作回に

※本稿には『ベター・コール・ソウル』シーズン6のネタバレを含みます。 「今日、君たちはメリル・ストリープとローレンス・オリヴィ…

『ベター・コール・ソウル』運命が動く長き夜

『ベター・コール・ソウル』運命が動く“長き夜” ガスが冷酷無情な麻薬王へ

※本稿には『ベター・コール・ソウル』シーズン6のネタバレを含みます。  『ベター・コール・ソウル』はジミー・マッギル(ボブ・オ…

『ククルス・ドアンの島』光る剣戟と人情劇

ガンダム作品として大傑作『ククルス・ドアンの島』 近作でも群を抜くアクションと人情劇

長編映画化の報せを聞いた時は驚いた。『機動戦士ガンダム』第15話「ククルス・ドアンの島」は物語の本筋に絡まない、1話完結のサブプ…

続編以上の『トップガン マーヴェリック』

『トップガン マーヴェリック』に込められた“続編”以上の意味 トム・クルーズの集大成に

公開から36年を過ぎた『トップガン』に対する想いは人それぞれだろう。1986年当時、青春を謳歌していた人はレイバンやフライトジャ…

『マーベラス・ミセス・メイゼル』S4を解く

『マーベラス・ミセス・メイゼル』はプライドの物語? 痛切なレニー・ブルースの訴え

Tits Up! パンデミックの影響により約2年ぶりとなった『マーベラス・ミセス・メイゼル』、最新シーズン4の登場だ。これに先駆…

『ベター・コール・ソウル』転調の第4話へ

『ベター・コール・ソウル』から『ブレイキング・バッド』に連なる重要なミッシングリンク

※本稿は『ベター・コール・ソウル』第3話、第4話のネタバレを含みます。 「誰もが出直せるわけじゃない」  『ベター・コール・…

『ベター・コール・ソウル』様子が違うS6

『ベター・コール・ソウル』これまでと様子が違うS6 マイクの贖罪が最後の見どころに?

アルバカーキを脱出後、シナボンの店長ジーンとして世を偽るソウル・グッドマンからシーズンをスタートするのが恒例だが、『ベター・コー…

『ザ・バットマン』176分の最大の問題点

『ザ・バットマン』176分の最大の問題点 “第2作が傑作”シリーズの伝統に続くか

さぁ、闇の騎士の帰還だ。大成功を収めたクリストファー・ノーラン版“ダークナイト3部作”以来、10年ぶりのバットマン単独作の登場だ…

スピルバーグが見つめ直すアメリカ

『ウエスト・サイド・ストーリー』で見つめ直すアメリカ 物語本来の人種構造とその対立

スティーヴン・スピルバーグ監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』は1961年のロバート・ワイズ監督作『ウエスト・サイド物語』のリ…

真のサスペンス『ビースト・マスト・ダイ』

『野獣死すべし』を現代的な視点でドラマ化 ミステリー『ビースト・マスト・ダイ』の余韻

「わたしはある男を殺す。そいつの名前も住んでいる所も知らない。どんな顔かも知らない。でも見つけ出し、必ず殺す」  主人公フラン…

強烈な毒とともに更新されるブラックコメディ

『ハウス・オブ・グッチ』から『メディア王』まで 強烈な毒で更新されるブラックコメディ

例年、12月を過ぎるとハリウッドはアカデミー賞へ向けた賞レースが本格化する。受賞結果に留まらず、膨大なノミネートリストを見渡すと…

『ある結婚の風景』リメイクと原作の違い

『ある結婚の風景』2本のリメイク作を比較 HBO版の“再演”が証明したオリジナルの普遍性

ジョナサン(オスカー・アイザック)とミラ(ジェシカ・チャステイン)は結婚10年目を迎えた夫婦。大学時代からの友人である2人は子供…

長内那由多の「2021年ベスト海外ドラマ」

長内那由多の「2021年 年間ベスト海外ドラマTOP10」 映画監督が生んだ傑作群

リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2021年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、ア…

『キリング・イヴ』の映画シーンへの影響力

『キリング・イヴ』が多数の映画にもたらす影響 『007』『最後の決闘裁判』から紐解く

注目作にあわせて出演者やスタッフの関連作を予習、復習するのも映画ファンの楽しみの1つだろう。2018年からBBCアメリカで放映さ…

エミー賞席巻『ザ・クラウン』の真価とは

エミー賞席巻『ザ・クラウン』の真価とは 未だ根強いダイアナ人気が話題に一役買った?

Netflixにとって記念すべき一夜となった。第73回エミー賞で『ザ・クラウン』が作品賞ほか主要部門を総なめし、計11部門を獲得…

酒の席が恋しくなる、悪酔い必至映画

酒を悪とは描かない 『アナザーラウンド』『ビーチ・バム』がもたらす幸せな酩酊状態

コロナ禍に入って大きく変わったことの1つが、月々の飲み代が減ったことだ。酒飲みは誰と連れ合うことなく1人でも飲み歩くので、いわゆ…

日本でコメディは冷遇されがち?

日本でコメディは冷遇されがち? 未上陸の作品多数、エミー賞コメディ部門を解説

エミー賞にてHBOの連覇が続くドラマシリーズに対し、2017年以来、毎年受賞作が入れ替わる激戦区がコメディシリーズ部門だ。ひとく…

エミー賞、Netflixの本命は?

気炎を上げるNetflix本命は『ザ・クラウン』 エミー賞ドラマシリーズは大混戦!?

2015年以降、『ゲーム・オブ・スローンズ』が4度に渡って制覇し、シリーズ終了後の2020年は『メディア王~華麗なる一族~/サク…

エミー賞、Disney+が初受賞なるか

“新興”ディズニープラス、『ワンダヴィジョン』で初受賞なるか エミー賞最大の激戦区予想

海外ドラマといえば人気が続く限りシーズンが継続され、追いかけるのが大変というイメージを持っている人も少なくないと思う。しかし、近…

エミー賞、HBO『オスロ』が有力候補?

HBO『OSLO/オスロ』が有力候補? エミー賞TV映画部門を徹底解説

アカデミー賞が、劇場公開を見送り、配信スルーとなった作品にもノミネート資格を与えるようになった今、いよいよその定義が曖昧になりつ…

『僕らのままで』は今を生きる子供たちの物語

『僕らのままで』『クワイエット・プレイス』 子供たちの物語が発した“大人の責任”

2度目の“コロナ禍の夏”が始まった。東京では1年延期されたオリンピックが行われているが、感染状況は昨年よりもさらに深刻であり、緊…

今年のエミー賞にドン・チードルも「?」

まさかの候補入りにドン・チードルも「?」 第73回エミー賞ノミネーションを振り返る

「どうしてノミネートされたのかわからない」  7月13日(現地時間)に発表された第73回プライムタイム・エミー賞ノミネートを受…

演劇を舞台に描く、海外ドラマの魅力

『コミンスキー・メソッド』『バリー』 演劇人が観た俳優養成所が舞台のドラマ新シーズン

偶然にも俳優養成所を舞台にしたTVドラマの新シーズンが相次いで配信された。筆者も20年ほど前、吉田鋼太郎や甲斐田裕子を輩出したシ…

GWに海外ドラマ“ビンジウォッチのすすめ”

2021年の現在を描くポップカルチャーの最前線 海外ドラマ“ビンジウォッチのすすめ”

新型コロナウイルスの影響により、例年より2カ月遅れて開催されたアカデミー賞も無事終了。本来ならこのゴールデンウィークは受賞作『ノ…

アメリカTV界で“アジア”の題材が増加?

アメリカTV界で“アジア”の題材が増加? 『ミナリ』など映画市場にとどまらないテーマ性

映画『ミナリ』が話題を集めている。1980年代に韓国からアメリカへと渡った移民家族を描く本作は全編のほとんどが韓国語のセリフで占…

アカデミーノミネートに見るTV界からの活躍

TV界から生まれたスターたちが多数ノミネート 第93回アカデミー賞受賞候補の代表作を追う

コロナ禍によって多くのアワードセレモニーが中止、もしくはリモート開催に追い込まれた2020年のハリウッド。その大トリを飾るアカデ…