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ピクサー作品の“魔法”に隠された努力と研鑽 小野寺系が『PIXARのひみつ展』から紐解く

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 「高度に発達した科学は、魔法と見分けがつかない」(クラークの三法則)という言葉があるが、近年のCGアニメーション作品を見ていると、まさに「魔法としか思えない」と感じる瞬間が何度もある。どうやってこのようにリッチでアーティスティックな映像を表現しているのか、一般の観客には理解できない境地にまで発達してしまっているのだ。

 『トイ・ストーリー』(1995年)によって、史上初めてフルCGによる劇場アニメーション作品を完成させ、映像表現の進化を牽引してきた、ピクサー・アニメーション・スタジオは、業界のなかで、そんな“魔法”を操ってきた代表的存在である。そんなピクサーのアニメーション製作の秘密を、様々な展示によって理解することができる展覧会、『PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス』が、六本木ヒルズ展望台 東京シティビューで開催中だ。

 ここでは、展覧会を取材した内容を紹介しながら、ピクサーが生みだした“魔法”とは、どのようにして作られているのかを明らかにしていきたい。

 展示では、キャラクターの造形から映像作品が完成するまでの工程を、カギとなる8つのセクションに分け、それぞれの作業の中身を、具体的に学ぶことができる。とはいえ、それをただの“お勉強”として伝えるのはピクサーらしくない。本展では、ただ情報を与えるだけでなく、子どもから大人まで楽しめるように、鑑賞者自ら、各セクションのCG製作を“直感的に”体験して楽しむことのできる展示がたくさんあるのだ。

 CGアニメーションは、まず動かすためのキャラクターがなければ、どうにもならない。というわけで、最初はキャラクターのかたちを作り上げる「モデリング」を行うことになる。ピクサーでは、データ上だけでなく実際にキャラクターの立体物を造形して、現実と仮想世界のなか、両方の空間に存在し得ることを確認し、それぞれ調整を繰り返しながら、かたちを決めていく。

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