作品評の記事一覧
公開中の話題作を中心に、幅広い作品を映画評論家・ライターが徹底レビュー。
『リズと青い鳥』が描く“才能の毒” 京都アニメーションの技量が詰まった残酷な美しさ
親しかった友人が、無自覚に自分を傷つけたら? 社会人でも対応に困る難題を高校3年生の少女に突きつけたのが、『リズと青い鳥』だと思…
『REBEL MOON — パート1』は驚きの内容に 面白さは『スター・ウォーズ』続三部作以上?
ハリウッドで多くのヒット作を連発してきたザック・スナイダー。ワーナー・ブラザースによるDCコミックス原作映画の中心となるクリエイ…
『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』から考える、原作のあるアニメーション映画の意義
『週刊少年ジャンプ』のアニメ化作品がアニメーション界、映画界で大きな反響を呼んでいるなか、WEB版の『少年ジャンプ+』で連載中の…
『僕が宇宙に行った理由』が伝える“地球の美しさ” 人を動かす力に溢れる本物の記録映像
企業家・前澤友作の宇宙への旅を追いかけたドキュメンタリー映画『僕が宇宙に行った理由』には、実にシンプルな魅力が詰まっている。 …
『マエストロ:その音楽と愛と』は何を表現した? ブラッドリー・クーパーが鳴らす警鐘
俳優として高い評価を受けながら、『アリー/ スター誕生』(2018年)で監督としても大きな成功を収めることとなった、ブラッドリー…
広げた大風呂敷を畳めるのか? 『REBEL MOON』で爆発したザック・スナイダーの剛腕
頑張れ、ザック・スナイダー。というわけでNetflixが放つSF超大作『REBEL MOON — パート1:炎の子』(2023年…
『劇場版 SPY×FAMILY』で“超人”となったヨル 『ニキータ』など名作の女殺し屋と比較
「『SPY×FAMILY』映画化」との報を受け、懸念したことがひとつある。それは、「お子様向けの作品になってしまうのではないか」…
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』に込められた思想 現実問題を描いた驚きの内容
作家ロアルド・ダールの作品の中でも奇想天外、はちゃめちゃな内容で知られている児童文学『チョコレート工場の秘密』。1971年に『夢…
『劇場版 SPY×FAMILY』はアニメを超えた究極の完成度 劇場版ならではの“お楽しみ”も
“完璧な劇場版”というものを観たければ、『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』を観に行こう。原作漫画から読んで…
映画『窓ぎわのトットちゃん』の“異様さ”の正体 原作と異なる物語から紐解く
日本のTV業界の最初期より番組に出演し、タレントや司会者、俳優など、マルチな活躍を現在も続けている、黒柳徹子。『徹子の部屋』(テ…
リドリー・スコット監督による“革命”と“映画の真骨頂” 『ナポレオン』の真価を紐解く
2023年の映画業界で、とくに存在感を示したApple。シリーズ作品などにしか、なかなか膨大な製作費をかけられないような業界の状…
『水は海に向かって流れる』が切り取ったリアルな空気感 映画でしか表現できない“味わい”
ああ、いい肉を買いに行きたい。それを豪快に刻んだ玉ねぎとめんつゆで雑に煮て、ごはんの上にのせた「ポトラッチ丼」なる牛丼が食べたい…
『ファミリー・スイッチ』から学ぶ“クリスマス精神” 愛する人のために何ができるのか?
年末のホリデーシーズンにクリスマスを題材とした作品が配信されることが恒例となっているNetflix。毎年いくつも製作されるので、…
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は“歪んだ社会”を照射する 昭和からの変化を捉えた作品に
山奥にある村で起こる猟奇的な出来事を描いている映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』。田舎は魔界だと思わせる横溝正史ばりのミステリに見せ…
『毒戦 BELIEVER 2』ハン・ヒョジュが魅力的な悪役に 空白に“正解”は必要だったのか?
Netflixで配信中の『毒戦 BELIEVER 2』(以下、『毒戦2』)は、前作『毒戦 BELIEVER』(以下、『毒戦1』)…
『ゴジラ-1.0』山崎貴の“本領発揮”はまだ先に 虚構vs現実を踏襲したことで生まれた齟齬
山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』は、今、日本で新作ゴジラを作り、打ち勝つことの困難さを思い知らされる。なにせ2023年は、ゴジラの…
『プリンセスと魔法のキス』ディズニー初の要素が盛りだくさん 物語を彩るジャズにも注目
ディズニー100周年を記念して、11月17日から4週連続でリクエスト作品を放送している『金曜ロードショー』(日本テレビ系)。3週…
『毒戦 BELIEVER 2』はハン・ヒョジュのための映画? いまの時代らしい試みと懸念点
韓国で大ヒットを記録した映画『毒戦 BELIEVER』(2018年)が、配信映画『毒戦 BELIEVER 2』としてNetfli…
前作以上の困難に挑んだ『毒戦 BELIEVER 2』 敢闘賞は“メガネ姿のヤクザ”ハン・ヒョジュ
「その意気やよし!」という企画がある。困難な戦いに果敢に挑む人は応援したくなるものだ。中島みゆきの「ファイト!」理論である。とは…
『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』を名作映画と並べて解説 初心者も必見の“現代性”
士郎正宗が1989年に発表した漫画『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』を押井守監督がアニメーション映画化…
『ザ・キラー』ジャンル映画と社会批評を同居させるデヴィッド・フィンチャーのニヒリズム
デヴィッド・フィンチャーはシリアルキラーに魅せられているのか? おそらく、イエス。12本の長編映画と3本のテレビシリーズからなる…
『リアリティ』の題材となった実際の事件を解説 恐ろしく“リアリティ”のあるスリラー映画
リアリティ・ウィナー。珍しい響きに聞こえるが、アメリカに住む、ごく平凡な一人の女性の名前である。彼女はペットの犬や猫をかわいがっ…
『マーベルズ』キャラクターを愛せるコメディ映画としての成功 映画作りとしての課題も
「喪失とその先を考える」がテーマのように感じられたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のフェーズ4について、以前こちら…
アネット・ベニング×ジョディ・フォスターの名共演 『ナイアド』に得る“生き方”のヒント
ダイアナ・ナイアドは自身の名字“Nyad”のルーツについて何度も得意げに話す。ギリシャ神話に登場する“水の精霊”。名は体を表すと…
『ガルパン』は新作のたびに発見しかない! 『最終章』へ引き継がれた”侮られた者の逆襲”
映画『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話が上映中だ。OVA形式であり、前作から2年近く上映までの期間が空いたが、それだけの制作…







































