2016年9月の記事一覧

(93件)
松江哲明の『ハドソン川の奇跡』評

イーストウッドは“重厚な余白”をどう作ったか? 松江哲明が語る『ハドソン川の奇跡』

実話の映画化は、“裏側”が重要  トム・ハンクス演じるサリー機長の悪夢から本作は始まります。飛行機がニューヨークの市街につっこみ…

『レッドタートル』天才作家が辿り着いた境地

『レッドタートル ある島の物語』は"人生そのもの”を提示する 天才アニメーション作家の成熟

「このスタッフがほしい。このスタッフがいれば、俺もやれるかな」長編アニメの製作を引退したはずの宮崎駿は、本作『レッドタートル あ…

荻野洋一の『怒り』評

荻野洋一の『怒り』評:森山未來、綾野剛、松山ケンイチらの熱演が作品にもたらしたもの

『悪人』(2010)の原作者・吉田修一、監督・李相日、撮影・笠松則通、プロデュース川村元気らが再び結集した新作『怒り』を見て、な…

『BFG』が描く“映像と言葉”の狭間

スピルバーグ新作『BFG』が描く“映像と言葉”の狭間ーーソフィーの夢はなにを意味する?

『E.T.』のスピルバーグとあのディズニーが贈る巨人と少女の物語。予告編を見ていてもそのくらいの情報しか伝わってこないのだが、こ…

サエキけんぞうの『ハドソン川の奇跡』評

サエキけんぞうの『ハドソン川の奇跡』評:イーストウッドは“9・11後遺症”にどう回答したか

多くの人がニューヨークやパリ、ロンドンには「観光目線」ででかけるだろう。そこではホテルの廊下や下町の路地でさえもキラキラと輝き、…

アニメ映画と音楽の関係性を考える

『君の名は。』『聲の形』『この世界の片隅に』ーー 最新アニメ映画の音楽、その傾向と問題点について

実写映画の批評には実写映画の批評の方法があり、アニメ映画の批評にはアニメ映画の批評の方法がある。別に、どっちもやるのがいけないな…

『君の名は。』大ヒットの理由

『君の名は。』なぜ社会現象に? 映像プロデューサーが考察する、大ヒットした3つの理由

9月22日に興行収入100億円を突破し、動員数774万人の大ヒットを記録している映画『君の名は。』。日本の劇アニメで100億円を…

妻夫木聡と綾野剛の関係性が愛おしいワケ

妻夫木聡と綾野剛、『怒り』の関係性はなぜ愛おしい? “裏の感情”を忍ばせる芝居の深み

若手の脚本家・演出家として活躍する登米裕一が、気になる俳優やドラマ・映画について日常的な視点から考察する連載企画。第11回は、映…

『スースク』ラグランTシャツプレゼント

『スーサイド・スクワッド』オリジナルラグランTシャツを3名様にプレゼント

現在公開中の『スーサイド・スクワッド』より、オリジナルラグランTシャツを3名様にプレゼント。  本作は、バットマンやスーパ…

『カンフー・パンダ』シリーズの不動の魅力

『カンフー・パンダ』はなぜ映画ファンに愛される? マイペースに築き上げた不動の作品世界

カンフーとパンダ。一見、安易とも取られかねない二つの要素の組み合わせではあるが、蓋を開けてみると08年公開の『カンフー・パンダ』…

スピルバーグ『BFG』で蘇らせたもの

スピルバーグが『BFG』で甦らせたテーマとは? 「夢」を通じて描く、創作者へのエール

世界中で多くの子供たちに親しまれ続けている、児童文学界の圧倒的ベストセラー作家、ロアルド・ダール。無理解な大人たちに反逆する天才…

妻夫木聡『怒り』優馬役に漂う、儚さと愛おしさ

妻夫木聡、綾野剛とのラブシーンが美しい理由ーー『怒り』優馬役に漂う、儚さと愛おしさ

妻夫木聡が、映画『怒り』で披露した演技がすごい。すでに各所で話題となっているが、本作で妻夫木は綾野剛と濃厚なラブシーンを演じてい…

邦画“日本語字幕つき上映”のメリットと課題

邦画“日本語字幕つき上映”のメリットと課題ーー『シン・ゴジラ』『君の名は。』の実績から考える

東京は立川にある独立系シネコン、【極上爆音上映】で知られる“シネマシティ”の企画担当遠山がシネコンの仕事を紹介したり、映画館の未…

モルモット吉田の『怒り』評

映画『怒り』は妻夫木聡らの実力をいかに引き出したか? 演出と編集の見事さを読む

素性の知れない人間が身近にいることに、人はどれだけ敏感だろうか。  存命していれば今年、生誕80年を迎える映画監督・若松孝二(…

サエキけんぞうの『ザ・ビートルズ』評

サエキけんぞうの『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEKーThe Touring Years』評:映画の主役は4人ではなく、全世界のファン

ビートルズは、デビューから1970年の解散、2016年の現在に至るまで未だに前人未踏の最前線を歩み続けている、そう感じさせる快作…

相田冬二の『オーバー・フェンス』評

オダギリジョーは“声”で観客の感覚を変化させる 『オーバー・フェンス』で演じる“半開き”の魅力

ダイアローグがモノローグのように聞こえてくる。オダギリジョーは台詞をそんなふうに発声することができる特別な俳優だ。  つまり、だ…

ジェレミー・アイアンズ インタビュー

「ハリウッド大作も今回の作品も違いはない」名優ジェレミー・アイアンズが語る、新作『ある天文学者の恋文』と自身の映画観

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』『ハイ・ライズ』『栄光のランナー 1936ベルリン』ーー今年に入ってすでに…

注目の個性派ミュージシャン俳優たち

浜野謙太、志磨遼平、石崎ひゅーい……個性が光る! 注目のミュージシャン俳優たち

福山雅治、星野源、ピエール瀧など、俳優業と音楽活動を両立しているアーティストは少なくない。また、最近では『トイレのピエタ』で主演…