沢田研二の記事・ニュース・画像一覧

(21件)

日本のデヴィッド・ボウイ——それが沢田研二である。特に70年代中盤から80年代前半にかけては、シングルをリリースする度に大胆なヴィジュアル・コンセプトを打ち出し、「歌謡ロック」の限界を押し広げながら、時代の中を縦横無尽に泳いでいた。
「勝手にしやがれ」で男の沽券とダンディズムを復活させ、「TOKIO」ではテクノポップを先取り——なんと電飾パラシュートまで背負ってみせた。特にエキゾチックスを率いてからは、「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」や「晴れのちBLUE BOY(ツー・バスのどこどこ具合がまんまアダム・アンド・ジ・アンツ!)」といった曲で、UKニューウェイヴやニューロマンティックスに大接近し、佐野元春や大沢誉志幸といったアーティストをいち早く起用する先見性も見せつけた。
彼のもっとも優れている点は、旧体質のゲーノー界において自らの武器である誘惑的に甘いルックスと声を俯瞰で見据え、「“やりたいこと”と“売れるためのポップ性”」を絶妙に舵取りしていたことだろう。斬新なファッションやメイクと共に変身していきながらも、常にマジョリティを置き去りにしないフックと上品さを身にまとっていたのだ。
また、役者としてもドラマ『悪魔のようなあいつ』や映画『太陽を盗んだ男』『魔界転生』『ときめきに死す』といった作品できらめくような存在感を放っている。
現在でもコンスタントに作品を発表しながら、舞台などでも活躍。——67年にザ・タイガースでデビューして以降、常に時代と肩を組んできた彼は、永遠に「ジュリー」の愛称が似合う至高のソロ・アーティストだ。

『ヒルコ/妖怪ハンター』リマスター版公開へ

塚本晋也監督作『ヒルコ/妖怪ハンター』リマスター版が7月公開へ Blu-rayの発売も決定

塚本晋也監督作『ヒルコ/妖怪ハンター』のレストア&リマスター版が、7月9日よりテアトル新宿にて上映されることが決定した。 …

ミュージシャンが俳優として起用される理由

川上洋平に続き長岡亮介も ミュージシャンが俳優として起用される理由は“新鮮さ重視”?

坂元裕二脚本のドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ・フジテレビ系)にペトロールズや東京事変などで活躍するミュージシャンの…

『キネマの神様』菅田将暉×野田洋次郎が歌う

菅田将暉×野田洋次郎の主題歌も初披露 山田洋次監督最新作『キネマの神様』最新予告公開

8月6日公開の山田洋次監督最新作『キネマの神様』より、主題歌入り最新予告が公開された。  松竹映画100周年を記念した本作は、…

船山基紀と及川眠子、トークイベント開催

船山基紀×及川眠子『ヒット曲の料理人 編曲家・船山基紀の時代』刊行記念トークイベント開催

『ヒット曲の料理人 編曲家・船山基紀の時代』(リットーミュージック/10月10日発売)の刊行を記念し、船山基紀とエヴァンゲリオン…