『ジュラシック・ワールド』を成功に導いた2作目 “無茶ぶり”に応えたJ・A・バヨナの手腕
大ヒット作の続編は難しい。残念な例は数多くあるが、いまや不朽の名作と呼んで差し支えない『ジュラシック・パーク』(1993年)の続…
“発明”にとりつかれた男、クリストファー・ノーランが『オッペンハイマー』に至るまで
映画監督というよりは、むしろ「発明家」のメンタリティに近い……そんなイメージを、クリストファー・ノーラン監督に抱いている人は少な…
トラン・アン・ユン監督が語る、料理をする所作の美しさと長続きする“愛の秘訣”について
1993年の長編デビュー作『青いパパイヤの香り』以来、独自の美意識に貫かれた作品群で世界中のファンに支持される名匠、トラン・アン…
『SAND LAND』愛らしさをまとったキャラの魅力 手書きのアニメ化は3DCGが正解?
鳥山明の作品世界ほど「手描きの絵の魅力」に満ち溢れたものはないだろう。それを3DCGアニメーションで表現するという大胆な試みを、…
パナー・パナヒ、初長編監督作で描いた“イランの実情”を語る 父ジャファルとの経験も
ドラッグディーラーと刑事の攻防を描いた『ジャスト6.5 闘いの証』(2019年)、死刑制度の暗部をえぐる『悪は存在せず』(202…
『君たちはどう生きるか』は究極の“私映画” 子どもたちに問う“イマジネーション”の大切さ
宮﨑駿監督の新作が『君たちはどう生きるか』というタイトルになったことで、「これはきっと最大火力の“お説教”を食らう映画に違いない…
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』が「面白かった!」からこそ気になったこと
面白かった!……本当はそんなシンプルな感想だけ述べたいところだが、口を衝いて出るのは細かい文句と後出しの注文ばかり。それは人気シ…
こんなスピルバーグ観たことない! 『フェイブルマンズ』が描く恐るべき映画の真理
全然関係ない話から始めさせてもらうが、マイク・ホッジスというイギリスの映画監督がいる。彼はTV業界で活躍したあと、マイケル・ケイ…
大事なのは「何を得て、何を失うか」の選択 『野獣の血』は韓国ノワールに新風をもたらす
齢四十にもなって業界ではいまだ「若手」扱い。上を見渡せば年長者ばかりで、自分がトップに成り代わる望みは薄い。人生で大きなことを成…
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』が描いていた“アメリカのもうひとつのリアル”
1985年に公開され世界的大ヒットを記録した『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。すぐさま続編企画が立ち上がり、監督のロバート・ゼ…
『ショーシャンクの空に』はいかにして“名作”となったのか 今こそ沁みるラストシーン
スティーヴン・キングはホラーだけの作家にあらず。そのイメージを初めて映画ファンにもたらしたのは、青春映画の金字塔となった『スタン…
ギレルモ・デル・トロからの真摯な警鐘 『ナイトメア・アリー』が現代に映画化された意義
半魚人、妖精、悪魔の子など、さまざまなモンスター/クリーチャーを描いてきたギレルモ・デル・トロ監督。そんな彼が、人間の“内なる怪…
現代に継承される80年代ジュブナイル映画の傑作たち 異色作だった『ゴーストバスターズ』
ジェイソン・ライトマン監督の『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021年)は、言わば「ノスタルジーの金太郎飴」のような映画…
『Mank/マンク』は懐古主義の作品ではない デヴィッド・フィンチャーが“いま”製作した意義
マンクことハーマン・J・マンキーウィッツは、いかにして映画『市民ケーン』のシナリオを書き上げたのか? デヴィッド・フィンチャー監…
『キングコング:髑髏島の巨神』は“男前コング”の虜になる! 怪獣バトル史におけるベストバウトも
2021年5月に北米公開が予定されている『GODZILLA VS. KONG(原題)』。レジェンダリー・ピクチャーズが『GODZ…
『チャーリーズ・エンジェル』が2020年に蘇った意義 最高にかっこいい女優陣を堪能せよ
1976年からアメリカで放映され、大人気を博したTVドラマシリーズ『地上最強の美女たち! チャーリーズ・エンジェル』。L.A.の…
『映像研には手を出すな!』現役業界人の胸をも熱くさせるリアリティ “最強の人選”によるアニメ化
NHK総合テレビで放送中のアニメ『映像研には手を出すな!』が話題を呼んでいる。原作は『月刊!スピリッツ』にて連載中の、大童澄瞳に…