大滝詠一の記事・ニュース・画像一覧

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ジャパニーズ・ポップ・シーンのマエストロであり、ポップ史の実証主義者である大滝詠一。橋幸夫、クレイジーキャッツ、60'sアメリカン・ポップス/R&Bから、果ては落語、野球までも呑み込んでしまう音楽人——いや、文化人としての許容量はハンパじゃないのだ。
ソロとしての活動は、伝説のバンド・はっぴいえんどで活動中に発表した72年のアルバム『大滝詠一』で始まり、ここでポップス職人への鮮やかな転身を遂げたといえる。その後、60年代ポップスへの愛情と知識をフル稼働しながら、数々の名CMソングを提供。75年にはフィル・スペクタ—のフィレス・レーベルをモデルとした自身のレーベル<ナイアガラ>を立ちあげ、山下達郎、大貫妙子らによるシュガー・ベイブをデビューさせ、自らも1年12ヶ月それぞれの月に曲をつけた『ナイアガラ・カレンダー78』、サーフ・インスト集『多羅尾伴内楽団VOL2』、洋楽に音頭アレンジを施した『Let's Ondo Again』など冗談とも本気ともつかぬサウンドを全面展開する。しかし、これらの名盤は世の中に全く認知されず、レーベル運営も頓挫してしまう。
そして3年のブランクの後、81年にリリースされた起死回生の1作『ロング・ヴァケイション』が大ヒット。美しいメロディ・ラインと緻密なサウンド・プロダクションが融合された、ポップでありながら前衛的ともいえる大滝ワールドが完成する。また、はっぴいえんど時代からの盟友、松本隆とのコンビで森進一、松田聖子などに多くの楽曲を提供し、作曲家としても名を馳せるようになる。
そして84年に『Each Time』を発表した後、10数年間の隠居生活に入ってしまうものの、97年にドラマの主題歌となった「幸せな結末」でカム・バック。タイトルにまで大滝らしい洒落(幸せな結末=はっぴいえんど)の効いたこのナンバーはミリオンセラーを記録した。しかし、またもや沈黙期間に突入……。03年、待望となるニュー・シングル「恋するふたり」がドロップされ、当然のごとく大ヒットを飛ばしている。

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