Dream Shizuka、アクセサリーと音楽で伝える「挑戦の楽しさ」 Siiiiiiに込めたメッセージ

Dream Shizukaが自身のアクセサリーブランド「Siiiiii(シー)」と音楽を掛け合わせた新たな形式のライブ『Siiiiii × Dream Shizuka Crossover Live ~#newmyplaylist~ vol.1』を3月29日に開催する。
タイトルに「vol.1」とあることからも、これから長く続けていきたいという願いが込められた今回のライブ。Dream Shizukaとしても約2年ぶりとなるワンマンライブとなる。これからのDream Shizukaにとって大きな一歩となるイベントだ。
そこで今回は、「好き」から生まれたブランド「Siiiiii」への思いを改めて紐解き、新たな形式でのライブに向けたこだわり、そして今後の目標についてたっぷりと語ってもらった。(
佐藤結衣)
手に取ってくれた人の背中をそっと押す「お守り」アクセサリーに

――「Siiiiii」を立ち上げられたのが2024年3月でした。この1年はいかがでしたか?
Dream Shizuka(以下、Shizuka):あっという間の1年だったと感じています。「いつかオリジナルのアクセサリーが作れたらいいな」っていうのは、本当に夢と言っていいのかと戸惑うほど、本当に小さな小さなものでした。そこからいろいろな縁がつながり去年、一つのブランドとしてみなさんのもとにお届けできるようになりました。
――もともとアクセサリーが好きで、ハンドメイドをされていたそうですね。
Shizuka:アクセサリーは小さいころから本当に好きで、学生のときにはお小遣いを貯めて母の誕生日に贈ったり、20歳のときには母親からアクセサリーをプレゼントしてもらったりと、記念日や大切な瞬間にはいつもアクセサリーがありました。E-girlsのツアーを回るときも衣装はスタイリストさんにお任せしていたんですが、アクセサリーは私物を持参して衣装に合わせて付けてもいいですか?と提案させていただいていました。自分にとってアクセサリーって、自信をつけたり、安心させてくれたりする、どこか「お守り」のような役割も担っています。
Dream Ayaちゃんが「そんなに好きなら自分で作って販売してみたら?」と背中を押してくれて、そこで初めて自分でパーツを買ってきて組み合わせて作ってみました。東京の小伝馬町にパーツを仕入れに行って、道具や素材を買い揃えました。Ayaちゃんの展開しているブランド「asebi(アセビ)」の合同展示会にて販売させていただいたのが「Siiiiii」の原点です。そのとき改めて「アクセサリーが好きだな」と思っている自分に気づかせてもらいました。

――正式にブランドとして立ち上がってから、どのような反響がありましたか?
Shizuka:いちばん最初にポップアップという形でブランドのアイテムをお披露目させていただいたのですが、周りの方たちも自分のことのように喜んでくださったのがすごく印象に残っています。私自身はどちらかというと喜びよりも「手に取ってもらえるかな」「どんな反応をしてくれるのかな」っていう不安のほうが大きかったですね。
でも、一つひとつデザインから手掛けて大切に作ったアイテムを、私と同じように大事に手にとって見てくださる姿を見て、改めて挑戦してみてよかったなと思いました。そこからはもう常に次のシーズンのアイテムをデザインして、作って……という繰り返しだったので、本当にあっという間の1年でした。
――ピアスやイヤリングを中心に1シーズンにアクセサリーを10~15型、ほかにもアパレルや雑貨も展開されていますもんね。アイデアを常に描きとめていらっしゃる感じですか。
Shizuka:はい。思いついたらすぐにデザインを描いています。といっても、イラストは私の手描きなのですごく下手なものですが(笑)。そこからチームのみなさんに言葉で細かなディティールなど、私の頭の中にあるものを伝えて形にしています。1アイテムあたり大体2~3カ月はかかりますので、常に何十型も同時に進めています。

――歌詞を書くときとアクセサリーのデザインを描くときと、イメージをアウトプットしていく作業に違いはありますか?
Shizuka:ありますね。歌詞の場合はテーマを先に決めてグッと集中して書いていくスタイルなんですけど、アクセサリーに関しては枠やテーマを決めずに外に広げていく感じです。自分の中に蓄積してきたものに加えて、街に出ていろいろ見たなかで「こういう組み合わせはやったことないから楽しいかもしれない」という感じでイメージを膨らませています。本当はブランドであまりない取り組み方かもしれないもですが、「Siiiiii」は基本的にその時に自分がつけたいと思うものを作っているので、それだけ私の趣味/思考がギュッと詰め込まれたアイテムたちになっています。