『ブラッシュアップライフ』バカリズムの脚本術が光る 絶妙過ぎるマクロとミクロの視点
「オオアリクイに生まれ変わるか、人生をもう1度やり直し、徳を積んで次の転生に備えるか」 死後すぐこう問われて「じゃあ、オオア…
小栗旬が演じた北条義時の名を決して忘れない 『鎌倉殿の13人』義時が最後に信じた“光”
伊豆の片田舎で明るく楽しく暮らしていた豪族の次男坊が、なぜ修羅の道を歩むことになったのかーー。 2022年のNHK大河ドラマ…
梶原善も『鎌倉殿の13人』の“定石”に飲み込まれるのか “人間”に戻った善児の見事な変化
「善児、なんで泣いてたの?」――これはフラグなのか。 NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にはどうやら定石があるようだ。本作で…
『鎌倉殿の13人』小栗旬の“暗い瞳”に宿る義時の孤独 史実の余白を描く三谷大河の秀逸さ
「気づいてねえようだが、お前は少しずつ頼朝に似てきているぜ」 あの日、義時(小栗旬)に三浦義村(山本耕史)が語った言葉が甦る…
上白石萌音×深津絵里×川栄李奈『カムカム』が伝えた、“ひなたの道を歩くこと”の意味
100年の物語が終わったーー。 NHK連続テレビ小説第105作目の『カムカムエヴリバディ』。主題歌「アルデバラン」に乗せ…
舞台『ウエスト・サイド・ストーリー』をいかに映画に昇華? 胸が熱くなる2つのポイント
スティーヴン・スピルバーグが監督したミュージカル映画『ウエスト・サイド・ストーリー』が公開中だ。本作は1957年、レナード・バー…
『カムカムエヴリバディ』気になる3つの謎 上白石萌音の再登場、城田優の“出演”も?
とうとうあの男が帰ってきた! 再登場時の初クレジットは“謎の振付師”。じつはひなた(川栄李奈)の祖母、安子(上白石萌音)の兄、橘…
『カムカム』錠一郎はなぜトランペットを吹けなくなったのか 喪失感の先に見つけた光
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』。第13週は、これが同じドラマかと思うほど、第58話、第59話(大阪編)と第60話か…
『鎌倉殿の13人』第1回から垣間見えた勝者の悲劇 三谷幸喜の演劇的構成が光る
「姫、振り落とされないように気をつけて!」 迫りくる追っ手から逃れようと平原に馬を走らせる北条義時(小栗旬)。後ろの赤い着物…
上白石萌音の安子を応援せずにはいられない 『カムカム』、舞台作品で見せる“嘘のなさ”
正直に言うと、映像での彼女にさほど興味が持てなかった。 出世作となった『恋はつづくよどこまでも』(2020年・TBS系)でも…
戸田恵梨香×永野芽郁、“修羅場”経験者だからこその連帯感 『ハコヅメ』の中毒性
「私たちは日本一ヤバい組織のオンナだって自覚を持っといて」 警察×バディものと聞いて最初に思い浮かべるドラマはなんだろう。そ…
古川雄大、“完璧な王子感”で作品の世界観を成立 『女の戦争』は夏ドラマのダークホースに
夏ドラマにダークホースが現れた。 テレビ東京系・サタドラ枠で放送中の『女の戦争~バチェラー殺人事件~』。医療ものや警察もの、…
『まめ夫』『あのキス』『ドラゴン桜』 2021年春ドラマから浮かび上がるヒットの法則
2021年の春ドラマはアツかった。 オーソドックスな恋愛ストーリーから入れ替わりもの、人生に迷う若者の日常を描いた作品や受験…
視聴率だけでは評価できない傑作ドラマ 『まめ夫』『コントが始まる』に視聴者がアツくなる3つの共通点
今期のドラマ、豊作としか言いようがない。キュン満載のラブストーリーから、法律ものや入れ替わりもの、シリーズ展開している警察ドラマ…
稲垣吾郎には“揺らぎ”が似合う 舞台『サンソン』シャルル役で魅せた葛藤
稲垣吾郎には“揺らぎ”が似合うーー。 舞台は18世紀のフランス・パリ。この地における唯一の死刑執行人であり、国の裁きの代行者…
迫田孝也、三谷幸喜作品で培った実力を発揮 『天国と地獄』東朔也役で体現した世の不条理
「……15分だ、お前が15分先に生まれてくれば、お前の人生は俺のものだったんだよ……!!」 歩道橋で弟に積年の感情をぶつ…
挑戦的作品連発のNHKドラマ 『ここは今から倫理です。』など異色作が生まれる理由
教室で性行為にふける高校生カップル。そこに現れたダークな色調の男。倫理の教師である彼は静かな口調でふたりに問う「合意ですか?」。…
松下洸平は“水”のような俳優だ 大ブレイクの前にあった舞台での積み重ね
“バタフライエフェクト”という現象をご存知だろうか。 ある気象学者の講演タイトル「ブラジルでの蝶のはばたきがテキサスに竜巻を…