『幽白』幻海&幽助、『NARUTO』ガイ&リー、『るろ剣』清十郎&剣心……ジャンプ漫画、最高の師弟は?

ジャンプ漫画、最高の師弟は?

4.幻海&浦飯幽助『幽☆遊☆白書』

『幽☆遊☆白書(12)』

 霊光波動拳の奥義を後世に伝えたい幻海が、自分の死期を悟り開いた門下生の選考会。霊界探偵として活動していた幽助は、そこで幻海と出会った。毒舌な幻海と勝気な幽助は相性最悪のように見えるも、その絆は本物である。

 暗黒武術会編にてこのままでは幽助が戸愚呂(弟)に勝てないと悟った幻海は、時期尚早ながら高レベルな試練の決行を決意した。そして彼女は幽助に「あたしを殺さなければこの試練は乗り越えられん」と伝えたのだ。動揺した幽助だったが、頭を悩ませた末最後には前言を撤回してまで幻海の死を拒む。

 また審判の門が占拠され、幽助が全てを1人で背負い3つのボタンから1つを選ぶ際。仲間の前では気丈に振る舞っていた彼だが、いざ1人になると恐怖心でボタンを押せない。そこに荒々しい口調で背中を押しながら、「ドジ踏んだらあたしも一緒に謝ってやるよ」と伝えたのも幻海である。それに幽助は「うん」と小さく呟き、覚悟を決めたのだった。

 信頼の形は十人十色でも、師匠が無理難題を課し弟子が期待に応える姿は例外なく熱い。師匠という存在はバトル漫画において、主人公がレベルアップするための階段として扱われやすい。しかしその関係性には、能力向上以上の魅力や大切なモノが詰まっているのだ。今後新しい漫画を読むときは、ぜひ師弟関係にも注目してほしい。

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