『名探偵コナン』毛利小五郎が最もカッコよかったエピソードは? 最新映画でも注目の推理&戦闘力
③妃弁護士SOS
原作コミック93巻収録のこのエピソードでは『名探偵コナン』史上最もカッコいい小五郎の姿が描かれる。小五郎は別居中の妻であり弁護士の英理、そして蘭とコナンの4人で映画鑑賞に出かける約束をしていたが、出かける直前に蘭の元に英理からメッセージアプリで連絡が届く。誘拐された英理が犯人グループのスマートフォンを使って助けを求めていたのだ。一方の犯人グループもあらかじめ奪っていた英理の所有するスマートフォンを使い、蘭と英理の連絡を惑わそうと試みる。コナンたちはメッセージを頼りに英理の居場所を特定し救出するために動き出すが…。
本エピソード最大のポイントは、やはり小五郎による英理の救出シーンだろう。隠れていた英理の居場所が犯人に露見してしまいスタンガンで気絶させられそうになる寸前、駆けつけた小五郎が紙一重で救出。大外刈からの三角絞めという柔道技2連発で犯人を制圧した。普段は喧嘩ばかりの小五郎と英理だが、本当は英理を心から想う小五郎の気持ちが溢れ出したとあるセリフは『名探偵コナン』原作コミック、アニメ、劇場版すべてをひっくるめても随一のカッコよさ。更に救出に際して小五郎がした人並み外れたとある”行為”も込みで、小五郎の英理への想いが止まらないエピソードなのだ。小五郎というキャラクターを語る上で特に外せないエピソードがこの「妃弁護士SOS」だと言えるだろう。
小五郎が普段は発揮しない推理力や並外れた武力、腕力を発揮するのは、学生時代の友人や妻である英理といった彼にとって大切な人物が関わっていることが多い。それは小五郎自身にとってかけがえのない存在を守りたいという強い想いの現れだ。『隻眼の残像』では小五郎の警視庁時代に仲の良い同僚であった“ワニ”と呼ばれる刑事が登場することが明らかとなっている。この“ワニ”という刑事が小五郎にとってどんな存在であり、またどんな動きを見せるのかが『隻眼の残像』における小五郎の活躍を考える上で重要な鍵となりそうだ。また現在佳境を迎える『名探偵コナン』原作コミックにおいても、物語の根幹を担う組織との対決に小五郎が参加することもあるかもしれない。例えばもしもコナンや蘭がピンチに陥ったとき、小五郎ならきっとこれまで以上の力を発揮して助けてくれるはずだ。






















