一見上手な獣人系キャラクターのイラストがプロの添削で劇的変化 ポイントは「絵の動き」にあり
各種アプリやウェブサービス、SNS等の隆盛により、漫画やイラストを発表する場が急増したことで、ウェブ発の人気作品も多く登場するようになった昨今。プロを目指したり、もっと上手になりたいと考えているクリエイターの悩みに応える「添削動画」が、YouTubeを中心に人気を博している。
なかでも15万人を超えるチャンネル登録者を抱え、常に高い視聴回数を記録しているのが、元週刊少年漫画誌の連載作家・ペガサスハイド氏だ。視聴者から寄せられた一見上手なイラストや漫画が、プロの目線で細かく添削し、ワンランク上の作品にクオリティを押し上げるが、あくまで本人の長所を生かし、優しく背中を押すようなアドバイスが気持ちいい。自分では絵を描かない視聴者も、楽しく視聴できるのも、人気の要因だろう。
3月26日、そんなチャンネルに「もっとキャラクターを立たせるには?」という言葉が入ったサムネイルが印象的な動画「【イラスト添削78】オオカミ男をもっとカッコ良く描く方法 〜一見上手なイラストもプロ絵師が見れば?」がアップされた。添削を依頼したのは、チョコワタルシミさん。社会人として働くなかで、力を出し切って「オオカミ男」のイラストを描いたが、迫力が出ていないことが気になっているという。
ペガサスハイド氏はいつも、その絵のいいポイントを評価する。素人目にも画力が高い作品だが、「それ以上のものを感じる」とハイド氏。服のデザインが素晴らしく、ベルトや鎖、ブーツなどの装飾品にこだわりが感じられる点、そして、尻尾などのモフモフ感、金属部分の硬質感など、質感を大切に仕上げていることも、高評価のポイントだ。性格の設定も、「交戦的だが責任感が強い」一方で、「しっぽのせいで感情がバレる」「ビーフジャーキーが好物」など、細やかに考えられており、このキャラクターが登場する物語が気になってくる。
このように、一見して「手を加える必要があるのか?」と思ってしまう上手なイラストが、プロの目線でさらに魅力的に生まれ変わっていくのが、ハイド氏の動画の魅力だ。果たしてどのように変化するのか?