『スパイダーバース』新作に登場するスパイダーマンたちを解説 別バースのMJと娘も参戦
こんにちは、杉山すぴ豊です。ここ最近のマーベル、DCのアメコミヒーロー映画まわりのニュースや気になった噂をセレクト、解説付きでお届けします!
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の最新予告編が全世界同時解禁となりました! 2018年に公開され、アカデミー賞を受賞した長編アニメーション映画の待望の続編。アメリカでは2023年6月に公開され、2024年3月にはその続編『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』がリリースされます(日本公開のタイミングは未定)。
2018年の『スパイダーマン:スパイダーバース』は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』以前にマルチバースを描いた作品。黒人少年マイルス・モラレスくんがスパイダーマンとなった世界に、別バースのスパイダーマンたちが集まり共に戦うというお話でした。なお、「スパイダーバース」とはスパイダーマンを軸に表現したマルチバースの言い方です。
前作はマイルズのいる世界(バース)に他のバースのスパイダーマンたちがアッセンブルしましたが、今回はマイルズ君が様々なバースを旅する=つまりスパイダーバース間をアクロス(横断)するという展開になりそうです。鍵を握るのが、前作の最後にチラっと登場した未来世界のスパイダーマン。彼は2099の世界で活躍するスパイダーマン(他のスパイダーマンと区別するためスパイダーマン2099とも呼ばれる)ことミゲル・オハラです。
さて今回の予告編ですが、前半は息子マイルスと母親のリオとの会話から始まります。成長する息子への語りかけで、前作のハイライトシーンが盛り込まれている構成です(スタン・リー氏とのシーンが使われているのも嬉しい)。
ここで気になるのは、なぜ母と息子なのか? もしかすると警官であるマイルスの父になにかあった? そしてこのリオの一連の言葉は“大いなる力には大いなる責任が伴う”に通じるものがありますが、もしかすると彼女はマイルスがスパイダーマンと知っているのでしょうか? このへんが気になりますね。
そして、別バースのグウェン(スパイダー・グウェン)に導かれ、マイルスはスパイダーバースの旅に出ます。この時、時空を移動する際、六角形(ヘキサゴン)の光の列が登場することに注目です。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々が時空をジャンプするとき六角形のポータルが開いたり、『ワンダヴィジョン』でもワンダの魔法の結界が六角形だったりと、この形にはなにか意味があります。
もちろん本作はMCU作品ではないですが、こういうところをさりげなく連動させているのかもしれません。さて、この予告編のハイライトは、様々なスパイダーマンが登場するところです。どのバージョンのスパイダーマン(ないしそれに準じるキャラ)がいるのか、一時停止しながらチェックしていきましょう。
まず、バイクに乗っているアフロヘアの女性のスパイダーマンは“スパイダーウーマン”だと思われます。コミックではジェシカ・ドリューという女性がその正体です。戦っているのはバルチャーのバリエーションかな?(コミック版と人種の設定を変えているみたいです)
次に、警察官みたいなスパイダーマンがちらっと登場しますが、これは“スパイダーコップ”と呼ばれるキャラクター。スパイダーマンのプレステのゲームやコミックにも登場する別バースのスパイダーマンです。