鉄道漫画の代表格『鉄子の旅』横見浩彦死去、“鉄道趣味”に与えた大きな影響

■著名人の追悼コメント続く

  俳優の村井美樹は、「横見浩彦さんがお亡くなりになりました。『新鉄子の旅』で鉄道旅の楽しさをたくさん教えていただき、私にとって師匠や恩人のような存在でした。昨年、北陸新幹線の延伸開業日にばったり福井駅でお会いし、敦賀駅までご一緒したのが最後になってしまうなんて…。寂しいです。ご冥福をお祈り致します」と、コメントした。

 現在は“ママ鉄”としても有名な豊岡真澄は、「横見浩彦さんが、急性心不全のため亡くなられたと小学館サンデーGXより発表されました。漫画鉄子の旅で初めて会った日から本当にたくさんお世話になりました。旅ロケの時、息子を見て『真澄ちゃんのお腹にいたのか!』と驚いていたのが印象に残っています。悲しいです…ご冥福をお祈りします」とコメント。

  そして、「『漫画「鉄子の旅」でますみんのことを知りました!』という方も多く、イベントに来てくれる方とその話題になることが多い。南田マネが『どうやったら出れるんですか?』小学館に電話してオファーを取り付けたという。ここから始まったのよね。たくさん伝説を残してくれた横見さん。偉大な方」と、思い出をつづった。

  そして豊岡のコメントにも登場する、ホリプロのマネージャーで屈指の鉄道ファンとしても名高い南田裕介は、「横見さん 大変たいへんお世話になりました、ありがとうございました」とコメントし、徹子の旅のロケで巡った様々な思い出を投稿している。急行「能登」や喫茶店「ブルートレイン」は、漫画の中にも登場するゆかりの地だ。

 鉄道漫画で知られる漫画家の松山せいじも、自身の漫画『ゆりてつ 私立百合ヶ咲女子高鉄道部』に横見氏が登場するコマをXに投稿。また、ブログで「テレビやラジオなどのメディアでも活躍した鉄道系著名人として多くの人たちに影響を与えた方でした」「自分が最後にお会いしたのは江差線の末端区間の廃止の最終日でした」と思い出をつづった。

 横見氏は漫画通りの強烈なキャラクターの持ち主で、その行動が賛否両論の意見を巻き起こすこともあった。しかし、多くの追悼のコメントが寄せられていることからも、鉄道趣味界に与えた功績は極めて大きく、愛された人物であったことは間違いないだろう。

 横見氏が一貫して伝えたかったことは、鉄道の楽しさ、そして旅の面白さだ。ぜひこの春休みは、『鉄子の旅』ゆかりの鉄道路線へ旅に出てみてはいかがだろうか。漫画のなかに登場する久留里線の駅を乗下車したり、飯田線の秘境駅巡りがおすすめである。

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