2月22日「猫の日」に向けて、書店にキャットタワーが出現!? ことのは文庫「猫大集合フェア」が好調

ことのは文庫「猫大集合フェア」レポート

 2月22日の「猫の日」に向けて、全国の書店で“オトナ女子のための文芸レーベル”=ことのは文庫の「猫大集合フェア」が展開されている。愛らしい“購入特典”が話題で、好評を博しているようだ。

 同フェアのコーナーをキャットタワーのように縦型に配置し、対象作品の売上を伸ばしているというのは、書店員の独自企画も多く、日々“売り場の争奪戦”が繰り広げられている人気店・紀伊國屋書店新宿本店(2F文庫コーナー)。同店で文庫を担当する竹内美智代さんが、「猫大集合フェア」をピックアップした理由を語る。

「近年の猫ブームは書籍の分野でも盛り上がっており、写真集やムックだけでなく、猫が登場する小説も多く刊行されています。今年も“ねこの日”に向けて多くの出版社さんがフェアを企画されていますが、書店のスペースには限りがあり、当然すべてを取り扱うことはできません。そのなかで、ことのは文庫さんは昨年の『ねこの日フェア2024』も好評でしたし、今回は猫をモチーフにしたダイカット(抜き型の)しおりという特典が目を惹き、ぜひ展開させていただきたいと考えました。しおりのプレゼントは定番ですが、ダイカットでこのクオリティのものは珍しいです」(竹内さん)

 今回ラインナップされている小説は、『おまわりさんと招き猫 あやかしの町のふしぎな日常』(植原翠)、『小江戸・川越 神様のペットカフェ楓庵 大切なあなたに伝える、ありがとう。』(友理潤)、『紅茶と猫と魔法のスープ』(佐鳥理)、『書棚の本と猫日和』(佐鳥理)という4つの人気作。特典のダイカットしおりはそれぞれの作中に登場し、装画や挿絵で愛らしい姿を見せている猫たちがモチーフになっており、サンプルが飾り付けられたコーナーを熱心に眺めるファンの姿が見られた。

 「ライト文芸というジャンルは競争が厳しいのですが、その中でことのは文庫さんは安定感があり、固定ファンが多い印象です。今回のフェアも好調で、特典を目的にすでに持っている小説の2冊目を購入された方もいらっしゃいました」(竹内さん)

 「猫大集合フェア」を目的に売り場を訪れたファンだけでなく、慌ただしい都心で不意に遭遇した“キャットタワー”に癒されている人もいただろう。ハートフルな作品が揃ったフェアにふさわしい光景で、出版社と書店の工夫が噛み合った楽しい企画だ。特典の在庫があるうちに、売り場に足を運びたい。

▪️ことのは文庫「猫大集合フェア」
https://kotonohabunko.jp/spcont/2502_neko/

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