「絶対ムリ!」「読むだけなのにしんどい……」『ジョジョ』『コナン』『ワンパンマン』……キツすぎる伝説の修行

最強を手にするためのハードすぎる修行

『ドラゴンボール』のハードすぎた修行

  バトル漫画が多い「週刊少年ジャンプ」では、主人公が次なるステージに成長するための“修行パート”がよく描かれてきた。その内容はいずれも独創的で、作品の方向性を強烈に反映したものとなっている。

 たとえば『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空が行っていたのは、重さに焦点をあてた鍛錬だ。亀仙人に師事していた幼年期には、20kgの甲羅を背負って牛乳を運び続け、後に神様との修行では100kgの修行着を用いることで基礎的な体力を養った。

  さらに「フリーザ編」では、ナメック星に向かう宇宙船に搭載された人工重力装置を活かした修行に挑戦。最初は20倍に設定していたが、次第に負荷を増やし、最後は地上の100倍近い重力に耐えられるまでに成長した。

  ちなみに同作ではベジータも、地球にやってきた直後、悟空への対抗意識から300倍の重力で修行している。その後も「魔人ブウ編」では、トランクスと150倍の重力下でトレーニングする様子が描かれるなど、定番メニューとなっていたようだ。

 他方で『ジョジョの奇妙な冒険』では、第2部「戦闘潮流」のジョセフ・ジョースターが「呼吸法矯正マスク」という装置を用いた修行を課せられていた。

  これは「波紋法」を鍛えるべく、師匠のリサリサから強制的に装着されたアイテムで、呼吸が乱れるとたちまち酸欠状態になってしまう代物。あまりのつらさから、一時はリサリサのことを恨んでいたが、鍛錬の甲斐あってジョセフは一人前の波紋使いへと成長を遂げている。やや特殊な特訓だが、ジョセフが主人公として一皮むけるきっかけになったとも言えるだろう。

 同じ修行パートでも、作品によってその内容はまったく異なっている。どんなトレーニングによってキャラクターたちが強くなったのか、少年漫画を読む時にはぜひ意識してみてほしい。

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