「ジャンプ」新連載『レッドフード』は王道少年マンガ? 童話×人狼で読者の心を掴むか

ジャンプ新連載『レッドフード』は王道?

童話、狼の性質、人狼ゲーム……要素をどう生かすのか

 第1話ではは、グリムがわざと人狼に食べられて、腹の中に爆弾を仕掛けるという、グリム童話をオマージュしたような展開がある。「レッドフード」=赤ずきんということで、明らかに童話をヒントに描かれているが、人狼には狼という動物本来の性質も加えられている。

 また、人狼は圧倒的な力を持ち、人間の姿に化けることができるので周りの人たちの目を欺くことができる。これは、コロナ禍におけるオンラインプレイの隆盛も含め、ブームになって久しい「人狼ゲーム」に通じる。童話、狼、人狼。この要素を今後どのように絡ませていくのか。

 『赤ずきん』はグリム童話版が有名だが、元は民話。グリムの以前にはフランスの詩人シャルル・ペローが物語にしている。ペロー版ではおばあさんも赤ずきんも食べられておしまい。主要人物の名前がグリムとベロー(ペロー)というのは何か関係があるのか……。今後の展開を注視したい。

■マンガ情報
『レッドフード』
著者:川口勇貴
出版社:集英社
少年ジャンプ公式サイト内『レッドフード』作品ページ:https://www.shonenjump.com/j/rensai/redhood.html(第1〜2話、期間限定無料配信中)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「漫画」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる