転校生にマウント、覗き見、タイムふろしき悪用……『ドラえもん』のび太のクズっぷりを検証
自分よりダメな転校生を……
ダメな転校生、多目くんが来たことをドラえもんに報告するのび太。「僕は5回に1回に0点だけど、その子は10回に3回0点」「かけっこも僕より遅いし、けんすいもできない」「ああ。なんて素晴らしいことだろう。僕よりだめな子がいるなんて」と喜ぶ。
さらにのび太は多目くんを家に呼び寄せ、上から目線で勉強を教える。その後かけっこやゲームで遊ぶと、夜の食卓で「どうしても僕が勝っちゃうの」「あいつはいいやつだ。ずっと親友になろう」などと嬉しそうに話す。
ところがいつものように2人で廊下に立たされている際、「0点とったり、忘れ物をしたり仲良くしよう」といったところ、多目くんが「できれば100点取りたいし、忘れ物もしたくない」と答えたことに、のびたは激怒。ジャイアンとスネ夫に多目くんを遊ばせ、帰ってきてしまった。
結局ドラえもんからのび太が多目に偉そうにしている様子を配役入れ替えビデオで「スネオとのび太」に置き換えられた様子を見て、改心。いじめられていた多目を救い出す。多目はすぐに転校することになり、「きみほど仲良くしてくれた友達はいなかった。ありがとう」と礼を言って去っていった。
自分よりも劣った人物を見て喜び、家に呼び寄せて優越感に浸る。最終的に改心したものの、あくどい行動と言わざるを得ないのでは。
心優しいのび太だが……
心優しい一面を持つのび太だが、漫画の中ではずる賢い行動を取るケースが多々ある。そんな自由奔放な振る舞いが彼の魅力でもあるのだが、セワシがドラえもんを送り込み、「運命を変えたい」と感じてしまうのは、当然のように思えてしまう。