のろいのカメラ、人間製造機、どくさいスイッチ……『ドラえもん』トラウマ級の“怖い”ひみつ道具を検証

『ドラえもん』トラウマ必至のひみつ道具

 国民的漫画作品『ドラえもん』。アニメの主題歌にもあるように「こんなこといいな、できたらいいな」と思うひみつ道具をドラえもんが四次元ポケットから出し、野比のび太を救うのが、主なストーリーである。そんな『ドラえもん』だが、「いいな」とは到底思えない「怖い」ひみつ道具も少なくない。今回は『ドラえもん』の主な「怖い」ひみつ道具を振り返ってみたい。

のろいのカメラ

 のび太がスネ夫にいじめられたことに激怒したドラえもん。「あんちきしょう。今日という今日は」「のび太を馬鹿にすることは僕を馬鹿にすることだ」と怒り、悪魔の発明といわれる「のろいのカメラ」を四次元ポケットから取り出す。

 しかしいざスネ夫を撮影しようとすると、「たとえどんなに悪魔でもこれを使うのは残酷だ」と思い留まり家に帰る。そしてカメラを放置して、寝てしまった。

 その様子を見たのび太がカメラを奪い、ドラえもんを撮影。すると人形が落ちてきた。面白がったのび太はパパやママを撮影し、出来た人形をまとめてしずかちゃんにプレゼント。事実を知ったドラえもんは激怒する。

 実はこのカメラ、人形と人間がリンクしていて、人形を殴ると人間が痛みを感じてしまうものだったのだ。慌てて人形を取り戻そうとしたドラえもんとのび太。しずかちゃんはガン子に人形を渡していて、かなりひどい仕打ちを受けたが、なんとか取り戻すことに成功し、事なきを得た。(4巻)

人間製造機

 家から出るドラえもんから「机の前に置いてある機械をいじっちゃだめだよ」と釘を刺されていたのび太。それが「人間製造機」であることを知ると、未来デパートから引き取りに来た職員を勝手に追い返してしまう。

 説明書をもとに人間づくりに着手してしまったのび太。事実を知らないドラえもんは家に戻ると「あれで製造した人間はミュータントなんだ。そのミュータントが勝手に仲間を増やして人間を征服しようとした。国連軍も出動したんだよ」と話す。

 製造されたミュータントは、遊びに来たしずかちゃんを「電気死刑にする」と言い出し、のび太は抵抗する。結局ドラえもんが逆再生時計で時間を戻し、なかったことにして、何事も起こらなかった。もしミュータントが好き勝手な行動をとっていたら、大変なことになっていた。(8巻)

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