BUCK-TICK、新体制で放つ生命力溢れるアンセム 雷神と風神の如きダブルボーカルに宿した想い
櫻井敦司の訃報から約1年となるが、BUCK-TICKの新曲「雷神 風神 - レゾナンス」はその重さを押しのけるように力強く響いて…
85年に、櫻井敦司(vo)、今井寿(g)、星野英彦(g)、樋口豊(b)、ヤガミトール(dr)の5人により活動を開始する。自主制作盤の発表やライヴ活動を経て、87年に『SEXUAL×××××!』でメジャー・デビュー。88年にリリースしたシングル「JUST ONE MORE KISS」が大ヒットし、BOOWYイズムの第一継承者的な位置づけで人気を博す。また、89年の3rdアルバム『TABOO』からは、それまでのイメージを一新するかのようなダウナーでダークなサウンド・スタイルに傾倒していく。その後、今井のドラッグ使用による逮捕でメンバー全員が半年間謹慎。そして、同年12月に行われた東京ドームでのコンサート「バクチク現象」が43000人を動員し完全復活を果たす。90年に発表したアルバム『悪の華』はオリコン初登場第1位を記録。本来携えていた耽美的な世界観が一気に開花した秀作となった。以降もコンスタントにアルバムをチャート上位に送り込み、カルト的なファンを獲得している。また、インダストリアル・ロックの要素を取り入れ、PIG(UKのインダストリアル・ユニット)とツアーを行ったりと、さらなるサウンドの開拓に余念がない。90年代に始まったヴィジュアル・ロック・シーンの始祖としてだけではなく、日本におけるゴスを通過したインダストリアル・バンドとしても評価が高い。
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