『BUCK-TICK展2025』で辿るデビューからの軌跡 衣装、楽器、コラボアート、特別映像など必見の展覧会に

BUCK-TICKの活動の軌跡を辿る展覧会『BUCK-TICK展2025』が、2月21日から3月9日にかけてシアターマーキュリー新宿(新宿マルイ本館8階)で開催されている。
展覧会は2022年から2024年にかけてBUCK-TICKのデビュー35周年を中心に、これまでリリースしてきた作品のジャケット写真を年代順に並べたAREA1「VISUAL LEGACY」に始まり、世界的デザイナー 横尾忠則氏が手がけた自身の代表作でもある「Y字路」シリーズとBUCK-TICKのメンバーがコラボしたメインビジュアルを飾ったAREA10「YOKOO TADANORI」までの10のエリアと、グッズ販売・撮影ブースで構成されている。

入り口を通ってジャケット写真が年代順に並べられた壁面の先にあるのは、2022年9月に横浜アリーナで開催された『BUCK-TICK 2022 “THE PARADE” ~35th anniversary~』での、櫻井敦司、今井寿、星野英彦、樋口豊、ヤガミ・トール、5人のコスチュームが目に飛び込んでくるAREA2「LIFE-SIZE LEGENDS」。

さらに、メンバーの楽器が置かれた特設ステージで、特別編集されたライブ映像が流れるAREA3「PERFORMANCE IMMERSION」。3つの大きなスクリーンにはライブ映像と歌詞が映し出され、ここでしか体験することのできない臨場感溢れる映像を堪能することができる。また壁面には歴代の希少なポスターも飾られている。


そこから進むと、デビュー以前から、4人構成となったBUCK-TICKの1stアルバムである最新作『スブロサ SUBROSA』までのバンドヒストリーを辿るAREA4「CHRONOLOGY」へと続く。そして禁断のバックステージを再現したAREA5「BACKSTAGE REALITY」が見えてくる。5人それぞれに欠かせないアイテムや小物、メイク道具、香水など、普段のメンバー楽屋の再現度の高さに驚くと同時に、一人ひとりのキャラクターを覗くことができる。
AREA6「Shadow Art dedicated to BT by Genta Kuronushi」では、SNS総フォロワー数300万人を超える世界でも注目の段ボール影絵アーティスト「黒主くん」こと黒主厳太が制作した、デビュー35周年のアーティスト写真を投影したコラボレーション作品を鑑賞できる。

5人による最後のアルバム音源、ツアーとなった『異空 -IZORA-』を振り返るAREA7「DIMENSIONS OF IZORA」には同作のレコーディングで使用した歌詞やアートワーク、『BUCK-TICK TOUR 2023 異空-IZORA-』の衣装など近くで見ることができる。このエリアを抜けると、櫻井が2023年10月19日のライブで着用していた衣装や使用していたマイク、ステージで使用していた小物類、自宅に残されていたセットリストのメモ書きなど、彼の領域に踏み込むことができるAREA8「SAKURAI’S REALM」へと続く。


AREA9「SUBROSA」では、4人が新生BUCK-TICKとして前に踏み出し完成させた『スブロサ SUBROSA』にまつわるアイテムや、メンバーの撮り下ろしのコメント映像などを“薔薇の下”で鑑賞することができる。また、4人が昨年の日本武道館公演で着用した衣装はブラックライトに照らされると光る仕様になっており、壁には会場を訪れたメンバーのサインが記されていた。

すでにアナウンスされているように、BUCK-TICKは2025年に多くの活動を予定している。春のツアー『BUCK-TICK TOUR 2025 スブロサ SUBROSA』を筆頭に、公開が始まったドキュメンタリー映画『劇場版BUCK-TICK バクチク現象 - New World -』とその映像作品の発売、秋のホールツアー、12月29日の恒例となっている日本武道館公演まで。今回の『BUCK-TICK展2025』もその一環であり、BUCK-TICKが“未来”へと向かっていることを強く印象づける展覧会であるように思う。

◾️展示情報
『BUCK-TICK展2025』
開催日程:2025年2月21日〜3月9日
場所:シアターマーキュリー新宿(新宿マルイ本館8階)
詳細:https://buck-tick.com/feature/ss_exhibition_2025