三代目 J SOUL BROTHERS、スタジアムという場所への特別な想い 結成15周年イヤーに証明する“不変の情熱”

三代目JSB、スタジアムライブへの想い

 2025年10月に開催された初の単独スタジアムライブの興奮冷めやらぬ中、三代目 J SOUL BROTHERS(以下、三代目)が結成15周年イヤーの象徴となるミニアルバム『ONE』をリリースした。1stツアーの“0”から“1”へ、そしてメンバーとファン(MATE)が一つになるという決意が込められた本作。

 リード曲「Through The RAIN」をはじめ、メンバーのソロ活動での経験が還元された多彩な楽曲群は、グループの現在地を鮮やかに描き出している。4月の味の素スタジアム2DAYS、そして「LDH PERFECT YEAR 2026」という巨大な祭典を前に、7人が語る「不変の情熱」と「新境地」とは。じっくり紐解いていく。(編集部)

スタジアムライブとリンクするミニアルバム『ONE』

――まずは昨年10月に開催した、初の単独スタジアムライブ『三代目 J SOUL BROTHERS 15TH ANNIVERSARY STADIUM LIVE “JSB FOREVER 〜ONE〜”』の感想を教えてください。

山下健二郎(以下、山下):スタジアムに立つことはメンバーみんなの夢でもあったので、すごく嬉しかったです。天気もなんとか持ってくれましたし、今まで見たことのない光景を見ることができて、そこでパフォーマンスができて、すごく幸せな2日間でしたね。そして、また今年の4月にメンバー全員揃った状態でスタジアムライブができることに喜びを感じています。そのステージでは、ミニアルバム『ONE』を携えて最高のパフォーマンスをファンの皆さんにお届けしたいです。

――スタジアムライブのタイトルとミニアルバムのタイトルには“ONE”というワードが共通していますが、何かリンクする部分があるのでしょうか。

小林直己(以下、小林):思いは共通する部分がありますね。このアルバム自体が15周年を記念する作品になっていることと、僕たちの1stツアー(三代目 J Soul Brothers LIVE TOUR 2012「0〜ZERO〜」)のタイトルがゼロだったので、0から1になるというメッセージがこもっています。そして、メンバー7人とMATE(三代目 J Soul Brothersのファンの呼称)が一つになるというONE。そういった意味合いを込めています。

「Through The RAIN」は今の自分たちに一番馴染むものに

岩田剛典、今市隆二、山下健二郎

――ではそのミニアルバムについてもお話を伺いたいと思います。「Through The RAIN」は、どんな経緯でリード曲に選ばれたのでしょうか。

ØMI:他にもいくつか候補があって、どれにしようか話していたんですが、「自分たちが一番しっくりくるものに決めよう」ということで「Through The RAIN」になりました。タイトルや歌詞の中に、これまで自分たちが歩んできた15年間の気持ちが入っているので、「あのときこういう気持ちだったよな」って思い出せる曲なんですよね。特にいま、15周年イヤーに向けて掲げている年内の活動スケジュール、スタジアムやツアーに対する姿勢にも繋がっていると思います。自分たちは、雨に打たれたとしても傘をささずに出てきたグループでもあると思うし、このダンスミュージックナンバーでパフォーマンスをすることで、楽曲と歌詞の両方で自分たちにハマる自己表現ができるんじゃないかなと思いました。

――作曲者であるZOT on the WAVEさん、Homunculu$さんは、前作の「ICE BREAKER」の制作も手掛けています。今回も彼らにお願いした理由は?

ELLY:彼はHIPHOPで有名な音楽プロデューサーですが、POPSとHIPHOPのそれぞれの良さを融合して、僕たち寄りに楽曲を作ってくれるところがすごくありがたかったです。今までの楽曲も含めて、彼らがHIPHOPのジャンルに精通しているからこそ出せる雰囲気や感じられるものがあるので、僕たちのパフォーマンスにもそれが生きてくるのかなと思います。

――なるほど。ボーカルレコーディングではどんなことにこだわりましたか?

今市隆二(以下、今市):歌に関しては入りからキーが高いですし、リリックもいまの自分たちをイメージして書いてくれていた部分もあったので、すごく感情が乗せやすかったです。でも、こういう曲は本当にリズムが命だと思っているので、リズムはかなり意識して歌いました。

NAOTO、小林直己、ØMI、ELLY

――〈傘ならいらねえ〉というフレーズは、なかなか歌うことがないのでは? と思いましたが。

今市:『ECHOES of DUALITY』で海外のHIPHOPのトラックメーカーたちとコラボしたとき、自分たちがすごくいい感情の反応ができたんですよね。そのときにトライしたリリックの表現が「Through The RAIN」にもあったので、そこは引き継いでやれた感覚でした。だからそこまで違和感はなかったし、逆にこのフレーズがあることで、この曲のパッションがより伝えやすくなっているように思いました。

――ØMIさんはどうですか?

ØMI:自分もこの曲はやっぱりビートが命だと思ったので、ノリというかスピード感を落とさないように意識しながら歌を入れました。あと自分のバースが入ってくるところは、特にスピード感が一気に増すので、そこの入りやリズムの取り方もすごく意識しています。

――完成した楽曲を聴いた印象も教えてください。

NAOTO:デモで聴いたときから2人の声がハマるイメージがわいていたんですが、完成したものを聴くと予想以上に三代目らしい曲になった印象でしたね。あと今回はダンスミュージックなので、パフォーマンスをつけるのも楽しみでした。振り付けは僕らの長年の先輩であるSHIGEさんが手掛けてくださっています。楽曲とパフォーマンスが完成して初めて三代目の曲になるイメージだったので、MVを撮影したときはすでに自分たちの曲という感覚がすごく強くなっていましたね。

「Through The RAIN」、振り付けは“これ”

――印象的な振り付けはありますか?

岩田剛典(以下、岩田):これです(空手の型のように、左手の拳を腰にあて、右手の拳を前に突き出す)。

NAOTO:どうやって活字にするんだよ(笑)。

岩田:SHIGEさんの振り付けは、割と独特のニュアンスがあるんですよね。今回はこれでした(笑)。

――その振り付けは曲のどこに入るんですか?

岩田:めっちゃたくさん出てきますよ!

NAOTO:中段と下段もあるからね(右手の拳を下向きに突き出すポーズ)。

山下:ちょっと愚地独歩(『グラップラー刃牙』シリーズに登場する空手家のキャラクター)っぽい(笑)。

全員:(爆笑)

――空手ダンスと呼ばれてまた流行るかもしれませんね(笑)。SHIGEさんの振り付けの特徴はどんなところですか?

山下:僕は三代目になってから初めてSHIGEさんに出会ったんですが、ずっと第一線で活躍されている大先輩で、LDHがすごくお世話になっているダンサーさんの一人ですね。「誰に振り付けしてもらおうか」っていう話になったとき、SHIGEさんの名前が出たら、もう満場一致で決まりました。SHIGEさんのダンスにはSHIGEさんのムーブがあるんですよ。SHIGEさん節みたいなものをすごく感じます。「Through The RAIN」の振り付けは、難しいんですけど身体に入ってきやすいですね。構成も凝ってるのにすんなり入ってくる。リハーサルで踊っていたときから不思議な感覚になりました。僕たちのノリというかグルーヴとかもすごく理解してくれてる方なので、かなりかっこよく仕上がっています。……あれ、元の質問ってなんでしたっけ(笑)?

ØMI:「好きなご飯は?」だよ。

山下:ん~寿司か焼肉かな~。

――違います(笑)。過去曲にもSHIGEさんが振り付けを手掛けた曲があるんですか?

山下:結構ありますよ。「HAPPY」「Feel So Alive」「J.S.B. LOVE」とか。

ØMI:SHIGEさんって、音の取り方が独特じゃない?

山下:確かに。作ってもらった振りを見て、「SHIGEさんってこうやって音を取ってるんだな」って思うことある。

岩田:ちなみに「J.S.B. LOVE」にもこれ(拳)、愚地独歩入ってるんですよ(笑)。

山下:「J.S.B. LOVE」のサビはこれだったよね(“LOVE”のフレーズで腕を大きく回す振りを再現)。

――パフォーマンスはその辺も楽しみですね。MVはどんな仕上がりになりましたか?

小林:雨や水をテーマにしながら、歌詞に入っているメッセージを映画っぽい質感で表現しています。水が流れるシステムを今作のために作っているので、「どこでロケしたの?」って思ってもらえるような映像美もたくさんあります。個人的には、LEDに映し出された映像をバックに、全員のシルエットが浮かび上がるシーンがあるんですが、そこがアートとしてとても美しく、見どころも多いので、ぜひいっぱい見てほしいですね。

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