『あまちゃん』『さかなのこ』のんは水タイプ? 『ポケモンコンシェルジュ』声優に期待

“水タイプ俳優”のん『ポケモン』声優に期待

 Netflixとポケットモンスターが初めて協力して制作する完全新作ストップモーション・アニメ『ポケモンコンシェルジュ』。2023年12月に独占配信される本作の主人公ハル役の声を俳優・のんが担当すると発表された。物語は南の島「ポケモンリゾート」を舞台に、新米コンシェルジュとして働くハルが、お客さまとして訪れるポケモンたちと触れ合いながら成長を遂げる物語である。YouTubeでは、制作スタジオでの特別映像も公開された。

【公式】「ポケモンコンシェルジュ」のんとスタジオ訪問 - Netflix

 のんといえばまず思い浮かぶのが、朝ドラ『あまちゃん』(NHK総合)で演じた(※能年玲奈名義)天野アキのイメージだ。アキの「じぇじぇじぇ」というフレーズは大ブームを巻き起こし、社会現象となった。『あまちゃん』はアキの独特な話し方や仕草を見事に表現したのんの演技で話題を呼ぶとともに、海を背景にした「天野アキ」としての朝ドラヒロインのビジュアルを浸透させた作品でもある。のんの表現が纏うキラキラとした純粋無垢さは、広大な海がもつ自然ならではのエネルギッシュな画と非常に相性が良かった。

 一方で『あまちゃん』は宮藤官九郎が脚本を担当したこともあり、ドラマへの期待値は始めから高かったものの、大きく転ぶ可能性のある要素もあった。それは、海の美しさだけでなく、東日本大震災による津波の恐ろしさを感じさせるシーンも盛り込まれていたからである。ドラマの中の時間設定が2008年から2012年までだったことから、震災が起きた2011年3月11日は作品にとって避けて通れないものだった。

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 豊かな恵みをもたらす海の素晴らしさだけでなく、自然災害の暴力性も『あまちゃん』はリアルに描いていた。そういう意味でも、のんの飾らない自然体な演技は海を日常にある存在として引き立てており、ドラマのロケ地としてのありきたりな舞台に仕上げない良さがある。結果として、主役であるのんの演技は多くの視聴者の心をつかみ、『あまちゃん』は老若男女を問わず愛される伝説の朝ドラとなった。

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