『あまちゃん』『さかなのこ』のんは水タイプ? 『ポケモンコンシェルジュ』声優に期待

“水タイプ俳優”のん『ポケモン』声優に期待

 『あまちゃん』の放送終了後も、のんの“海系”俳優としての躍進は続いていく。映画『海月姫』では、クラゲ全般を愛するオタク女子・倉下月海を演じた。月海はミズクラゲの「クララ」を特に溺愛しているかなりの変わり者だが、のんが演じると応援したくなるヒロインへとして違和感なくハマるところが不思議だ。

 同様に、さかなクンの自叙伝をもとにした映画『さかなのこ』ではさかなクンをベースにした主人公・ミー坊を演じていたのん。ミー坊は魚が大好きで、寝ても覚めても魚のことばかり考えている。物語のベースや雰囲気は違えど、どちらの作品も、海(と海の生き物)への愛がたっぷりと伝わってくるところが観ていて心地よい。さらに『さかなのこ』では、ミー坊が釣った魚をさばくシーンや観察したかったタコを食用にされてしまうシーンも。食べる/食べられるという弱肉強食の側面が観られたりと、『あまちゃん』同様に海の世界の厳しさを感じられた。

『さかなのこ』は最高の“親切映画”だ “好き”を懸命に追いかけるのんの生き様が眩しい

かねてから、私が個人的に提唱している映画ジャンルに「親切映画」がある。登場人物が誰かに親切にしたり、誰かから親切にされたりする物…

 『あまちゃん』から奇しくも続く海のモチーフとのんの縁。海とのんを結びつけたい制作陣の想いが表れているのか、はたまた本当にたまたま海に愛された俳優なのか。次なる公開作品の『ポケモンコンシェルジュ』では南の島「ポケモンリゾート」が舞台とされているが、やはりリゾートと言えば海……などと勝手に考えを巡らせてしまう。

 しかしどんな形にせよ、“のん×主人公×海”の方程式に今のところハズレはない。今回はアニメーションということで、海への愛をのんがどのように声の演技で表現するのかも見どころだろう。ポケモンでいうところの“水タイプ”のキャリアを持つのんだが、アニメでも彼女らしい海へのロマンを感じさせる演技で作品を盛り上げるに違いない。

■配信情報
Netflixシリーズ『ポケモンコンシェルジュ』
Netflixにて、12月独占配信
©2023 Pokémon. ©1995-2023 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.

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