「一週間3500円献立」でブレイク! 料理家RINATYに聞く、夏の鶏むね肉 七変化レシピ

RINATYに聞く、夏の鶏むね肉七変化

「誰かのために」が料理を作るモチベーション

 さまざまな工夫をこらしたレシピを生み出してきたRINATYさん。さぞ、小さいときから料理好きかと思いきや、意外にも「嫌いではない」程度だったという。

RINATY:栄養士の学校には通っていたんですけど、料理の仕事に就こうという考えではなく、大学に行ったほうがいいかな、ぐらいの気持ちでした。その後も料理とは関係のない仕事をしていました。

 ふだんの料理も、自分のために頑張って作ることはなかったんですけど、誰かが遊びに来たりすると、張り切りましたね。料理というか、盛付けのほうが好きだったんです。食卓に料理の乗ったお皿を並べて、パズルみたいに埋まっていく。食べる人がテーブルに座ったときに、それを見るだけでお腹が空いてくる。そういうほうが好きだったんです」

ーー相手にふるまうことが、好きだったんでしょうか。

RINATY:そうですね。私が料理を作る根本には、相手に食べて喜んでもらいたいという気持ちがあるんだと思います。

ーーその気持ちが彼と一緒に住むようになって、加速した感じですか。

RINATY:それまでは彼が遊びに来たときに作るぐらいだったんですけど、一緒に住むと料理が毎日のことになるので、続けられるか心配だったんです。そこで自分のモチベーションを維持するために、作った料理をインスタグラムに投稿し始めたんです。それを頑張っていたら、フォロワーさんも増えてきて私も楽しくなってきて、もっと自分なりのコンテンツを発信しようと。そこで1週間3500円献立を考えだしたら、フォロワーさんが一気に増えて、気づいたら料理家になっていたという感じですね。

ーー3500円レシピを始めたのは、節約のためでもあったと聞きました。RINATYさんと同世代の女性には、節約しながらの毎日の料理に苦労している人も多いと思います。そういう方々の役に立ちたいという気持ちもあったのでしょうか。

RINATY:その気持はすごくあります。私は結婚して、今29歳なんですけど、当時は24歳でお金はないけどおいしいごはんを食べたいし、でも節約しなきゃいけないしっていう状態でした。そんな私みたいな人たちのお役に立ちたい、私が発信することで助かる人がいるならいいなって感じで、これまでずっとやってきました。

ーー誰かのために、というのが料理を作るモチベーションになっているのは、彼に作っていた頃から変わっていないんですね。ただ、これだけの数のレシピを生み出すのは簡単なことではないと思います。どのような手順でレシピを作っていくのでしょう。

RINATY:すごく細かく、パズルを組んでいくように3500円献立を組み立てていくんです。まずはメインのおかずを決めてから必要な食材を書き出して、これで1週間を乗り切るって決めたら、そこで買い出しに行きます。こうすると、無駄な食材を買わなくて済むので。それでメインを作って余った野菜があれば、それを組み合わせて副菜や汁ものを考えて、食材を使い切れるように1週間分を組み立てています。食材の管理は、エクセルを使ってやっていますね。

ーーかなりの苦労がありそうですが……。

RINATY:アイデアを考えるときは、本当に絞り出している感じです。これをご自身でやるのは負担だと思うので、このレシピを活用して節約してほしいですね。私が皆さんのお役に立てれば、という気持ちで毎日、頑張っています。

 毎日、節約しながら料理を作り続けることは並の苦労では済まない。RINATYさんの著書は、その苦労をスキップして、手軽でおいしい料理が手に入る魔法の書なのである。

RINATY(りなてぃ)プロフィール

料理家・料理インスタグラマー。1995年生まれ、福岡県在住。彼との生活で日々つくっている「一週間3500円節約献立」や「男子が喜ぶがっつり愛され献立」など実用的で斬新な献立が同世代を中心に多くの女性に支持される。WEBやテレビでの活動をはじめ、食品メーカーや農産地などのレシピ開発・コンサルティングなどでも活躍。インスタグラムのフォロワー数は78万超(2024年7月時点)。著書『りなてぃの一週間3500円献立』(宝島社)をはじめ、レシピ本シリーズはベストセラーとなり累計127万部を突破。7月29日には最新刊の『りなてぃの一週間3500円献立 物価高でも驚きのボリュームspecial』(同社)が発売された。

インスタグラム:https://www.instagram.com/rinaty_cooking/?hl=ja

■書籍情報

『りなてぃの一週間3500円献立 物価高でも驚きのボリュームspecial』
著者:RINATY(りなてぃ)
価格:979円
発売日:2024年7月29日
出版社:宝島社

■RINATYさんのこれまでのレシピ本はこちら




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