『ゴールデンカムイ』実写化は難しい? 原作ファンが不安視する「チタタプ」や「ヒグマ戦」の再現

“不死身の杉元”が1/7スケールに

最強キャラ・ヒグマとの戦いは?

  また、『ゴールデンカムイ』で生々しいのは食事シーンだけではない。戦闘シーンにおいても、野生の厳しさがリアルに表現されている。とくに、ヒグマとの戦いはその象徴と言えるだろう。


  ヒグマはアイヌ文化を語るうえで欠かせない存在、“神”に類するものとして描かれており、ときに人間との激しい戦いを繰り広げる。たとえば第10話、ヒグマが第七師団を襲撃した際には、甚大な被害を生んだ。

その鋭い爪と牙は一瞬にして玉井伍長の顔面を丸ごとはがし、ゾンビのようにした上で、野間のはらわたをこぼれさせる。あまりに凄惨な表現に、ヒグマの恐ろしさが脳裡に焼き付けられるシーンだ。

 このヒグマとの戦いはグロテスクすぎるためか、アニメでは比較的マイルドな表現に変更されていた。実写ともなれば、なおさらそのまま再現することは難しいだろう。ほかにも作中では、とことんリアリティにこだわった戦闘描写が頻出するため、実写版スタッフの頭を悩ませることになりそうだ。

  とはいえ、原作とは異なる方法で作品のテーマを表現するのが、メディアミックスの醍醐味でもある。『ゴールデンカムイ』がどんな映像作品となるのか、公開の日を楽しみに待ちたい。

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