『ガンダム』シリーズ ”鬱”展開多めの最も後味が悪い作品といえば?

『ガンダム』最も後味が悪い作品は?

最も後味が悪いのは『機動戦士Ζガンダム』?

 最後に最も「後味が悪い」と注目されているのが、1985年から放送された『機動戦士Ζガンダム』である。物語は主人公のカミーユが、地球圏の治安維持のために活動するティターンズと敵対するエゥーゴに加わるところから始まる。

 カミーユは複雑な家庭環境で育ったこともあり感情の波が激しい性格だったが、優れたパイロット技術を身につけ、モビルスーツの設計にも大きく貢献する。しかし最終的にはシロッコとの激戦の果てに精神崩壊を起こしてしまう。

 視聴者からは「絶望的な結末に落ち込むわ」「カミーユがあまりにかわいそう」といった声が上がっていた。この結末では悲痛な声が上がるのも当然かもしれない。

 『ガンダム』シリーズは初回作品から一貫して、従来の悪者の役割が明確に決まったアニメとは一線を画す作品と言われている。戦争を題材に勧善懲悪ではない世界観を描いているため、毎回主人公サイドが一方的に勝つのは考えづらく、そのため後味が悪いと言われる作品も多い。シリーズ当初から独自のテーマを貫いてきた『ガンダム』シリーズに今後も注目していきたい。

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