『ガンダム』シリーズ ”鬱”展開多めの最も後味が悪い作品といえば?

『ガンダム』最も後味が悪い作品は?

 1979年に『機動戦士ガンダム』が放送されて以来、『ガンダム』シリーズは長きに渡り多くのファンから支持を得ている。しかし戦争に焦点を当てた作品が多いためか、その結末が「後味が悪い」「鬱状態になる」とネット上で話題になることも少なくない。数多くある『ガンダム』シリーズの中で、特に「後味が悪い」と言われる作品を紹介しよう。

最終的に「消息不明」「死亡」不遇な主人公達

 後味の悪さで特に名前が挙がる作品が、1988年に公開された映画『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』、2015年から2017年にかけて放送された『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』、2004年から1年間放送された『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の3作品だ。

 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では、ネオ・ジオンの再興を果たすためにシャア自ら新ネオ・ジオン軍を率いて地球連邦軍と対立。シャアは利己的な支配体制を続ける人類を地球から排除することを企み、最後はかつてネオ・ジオンの拠点であった小惑星アクシズごと地球に衝突させようとする。

 しかしアムロや地球連邦軍などがこれを阻止するために動き、結局アムロとシャアの両者はそのまま力尽きて宇宙で消息不明となった。この結末を見たファンからは賛否両論の声が上がることに。「生死がわからず後味が悪いんだが……」「中途半端な終わり方だったよな」といった声が上がっていた。

 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』は、三日月・オーガスが火星都市クリュセを地球の統治から独立させるために、鉄華団メンバーとなり奮戦する物語だ。作中では治安維持組織「ギャラルホルン」や宇宙海賊「夜明けの地平線団」など、敵対する組織と幾度となく死闘を繰り広げる。

 しかし主要なキャラクターが戦いに破れ、次々と命を落とすという容赦ない展開に「シリーズの中で一番残酷かもしれない」「仲間が死んでいくのは見ていて辛すぎ」とネット上では悲嘆する声が溢れていた。

 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』は、第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦の約2年後の世界を背景に物語が進行していく。主人公のシン・アスカは地球連合軍のオーブ侵攻によって目の前で家族を亡くしている。

 最初はエリートパイロットとして最新鋭の「インパルスガンダム」を操り華々しく登場するも、物語が進むにつれキラ・ヤマトに主人公のポジションを奪われるような展開に。不遇な主人公に、「シン・アスカの運が悪くて気の毒すぎる」「最初から主人公はキラでよかったでしょ」と同情を集めてしまった。

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