『異世界薬局』から『オーバーロード』まで アニメと原作を行き来して楽しめる、ラノベの人気作を徹底解説
そんなフィリップをアニメで演じる松岡禎丞が、主人公のベル・クラネルを演じる『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』のアニメも7月に『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIV 新章 迷宮篇』がスタート。倒すべき存在だったダンジョンのモンスターの中に知性を持った種族がいることが分かり、守ろうとしたベルの戦いが決着。Lv.4にレベルアップしたベルとヘスティア・ファミリアの面々が、他のファミリアのメンバーも誘ってダンジョンにミッションをこなしに向かう。
そこに現れる、知性を持ったモンスター以上に驚きの存在を相手にした戦いが『迷宮篇』では描かれていきそう。大森藤ノによる原作は16巻まで来て、1巻から登場してベルと交流してきた少女で、酒場「豊穣の女主人」で働くシル・フローヴァとの関係が大きく変化。ベルに執着して来た女神フレイヤがいよいよ本気を出してベルを籠絡しにかかる。自分の主神ヘスティアを慕い、それ以上に女性剣士のアイズ・ヴァレンシュタインに憧れを傾けるベルは簡単には堕ちない。その結果始まる決戦が、これから出てくる最新刊で描かれそうで今から楽しみだ。
10月からもラノベ原作のアニメが続々登場。注目は集英社オレンジ文庫から刊行の白川紺子原作による『後宮の烏』で、後宮の奥に住んでいる特別な妃、烏妃が後宮で起こる奇妙な事件を不思議な能力で解き明かしていく。「小説家になろう」発で棚架ユウ原作による『転生したら剣でした』も10月からアニメがスタート。スライムでも蜘蛛でもなく剣に転生した男が、奴隷の少女に引き抜かれ共に冒険を繰り広げる。三木眞一郎が演じる剣役が気になる。