サンマの丸かじりはまだ序の口? 『ザ・ファブル』佐藤明の豪快すぎるサバイバル料理
バッタの丸焼き
ヘビの味にハマり、「ヘビ以外食べたくない」と駄々をこねるクロに明が勧めたのがバッタとカエルである。
明は昆虫について「昆虫は同じ量でも牛や魚より栄養価が高い。覚えておいて損はないぞ」と語る。「でもまずいでしょ」と食べようとしないクロには「突然の大地震に災害。食料に関してはこれで少しでも生きる確率が上がる」と説明し、木に巻きつけて火を通したバッタを口に運んだ。
昆虫は明の指摘する通り栄養価が高く、食糧危機に瀕する人間を救う可能性のある食料として注目されている。また、日本では一部地域でイナゴを食べる文化がある。
マムシの丸焼き
クロが持参したテント付近に潜んでいたマムシも、明は食料として捕獲した。クロは「気ぃつけてください、毒ヘビですよ」と驚くが、明は毒を採取し、手際よく首を切り落とし解体した。
当初はヘビを食べることを拒んでいたクロだが、すっかり好きになってしまったようで、明の解体を見ながら「ヘビ肉はうまいのはわかった。特にマムシはうまい」と心なかで叫び、焼き上がったマムシをガツガツと食べていた。
クロはその後、とある身体反応でつねに前かがみの体勢になる。様子を見た明は「あれだけマムシを食えば誰でもそうなる」と理解を示していた。
マムシは精力剤として使用され、高い効果があるとされている。素人が捕獲することは極めて危険だが、状況によっては貴重な栄養源になる得る生き物であることは、間違いないようだ。
サバイバル要素の強い「ファブル料理」
明の料理は「味を楽しむ」よりも「生きるための栄養源」として食べるものがほとんどである。真似をする場合には注意が必要となるが、サバイバル要素の強い「ファブル料理」の知識はいざというときに役立つかもしれない。