Snow Manラウールに言ってほしい、『ハニーレモンソーダ』珠玉の名言3選

ラウールに言って欲しい『ハニレモ』名言

名言③「1年B組三浦界、石森係」(3巻)

 3巻にもなると、徐々に学校にも慣れてきた羽花。内気な自分を変えるべく文化祭実行委員へと立候補。周りが心配する中、界が間に入って彼女を一押し。晴れて実行委員としての活動がスタートした。

 この頃から三浦 界=石森羽花の世話係、というのはクラス内でも定着しつつあったが、事情を知らない生徒からすれば何とも不思議な話。しかも界は誰しもが羨む美少女・菅野芹奈と付き合っていた過去があるにも関わらず、羽花と仲良くする理由が、周りには理解できない。

 彼女が過去にいじめを受けていた話は他クラスにまで知れ渡っていた。界はからかわれ、罰ゲームとまで言われる始末。挙句の果てには「菅野係って言われたいんだろ?」とまで揶揄される。

 そんな時にすかさず発した界のセリフがこれだ。

「1年B組三浦界、石森係」

 そしてこの瞬間が、文化祭で使うために回していたビデオカメラに録画されていた。わざとカメラに向かってこの発言をする界。周りは衝撃的な顔をしながら、目を丸くする。

 この後「何も知らねぇくせに適当なこと言ってんじゃねぇよ、バーカ」と、不機嫌そうな顔をして彼は去って行った。しかもそれは元カノ・菅野芹奈の前だった。

 その堂々たる発言に、全読者がビックリしたことだろう。彼に恥ずかしさや後ろめたさなど一切見られない。

 界の気持ちはこの頃からすでに現れていた。女性だったら王子様に、ここまで想われたいに決まっている。ラウールにはこの「石森係」発言を気持ち良く唱えて欲しく思う。きっとファンの胸キュンが止まらないはずだ。

 果たして実写版ではどの名言が織り交ぜられているのか、その点も期待したいところ。動くキャラクター達を「早く観たい!」と心待ちにしている声は多い。『ハニレモ』の世界に触れ、羽花と界のみずみずしく、時に甘酸っぱいラブストーリーをぜひ劇場で確認しよう。久しく恋愛系作品に触れていなかった人も、必ず心に潤いがチャージされるはずだから。

■たかなし亜妖
平成生まれのサブカル系ライター。ゲームシナリオライターとしての顔も持つ。得意技は飲み歩きと自炊。趣味はホラー映画鑑賞。

■書籍情報
『ハニーレモンソーダ(2)』
村田真優 著
定価:484円(税込)
出版社:集英社

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