『NARUTO』シカマル、『アイシールド21』金剛阿含、『テニスの王子様』不二周助……憧れの天才キャラ5選

漫画のかっこいい天才キャラ5選

 漫画やアニメに登場する、飄々とした雰囲気の「天才キャラ」。天賦の才を発揮し、敵を圧倒する姿は魅力的で、読者の人気を独り占めするキャラも多い。そこで今回は漫画キャラクターから才能と魅力溢れる天才キャラを、5人厳選し紹介していく。

奈良シカマル『NARUTO』

 1人目に紹介するのは『NARUTO』(集英社)に登場する、奈良シカマルだ。シカマルはちょんまげヘアーと冴えない表情が特徴の忍で、当初は能力が高くない逃げ腰の下忍として描かれていた。

 しかしそんなシカマルの様子が変わったのが、4巻からスタートした「中忍試験編」。最初からあまりやる気を見せていなかったシカマルだが、第三試験の本戦で驚異的な頭脳を披露したのだ。シカマルは太陽の移動から、前試合で残された会場の欠陥まで計算して相手を追い詰める。そこでシカマルの担当上忍であるアスマから、彼がIQ200の超天才であることが明かされた。「めんどくさい」が口癖で、いつものんびりと生きていたいシカマル。しかしやるときはやる男で、中忍試験でも木の葉の忍で、唯一の合格者になった。このやる気はなくてもできてしまうカッコよさが、天才・シカマルの1番の魅力だろう。

平丸一也『バクマン。』

 『バクマン。』(集英社)に登場する天才漫画家、平丸一也。平丸の性格はネガティブで変わり者だ。あの超天才漫画家・新妻エイジに「変わっている」と言及されるほどである。

 脱サラ漫画家として彗星の如く本作に現れた彼だが、作中ではその天才ぶりを遺憾無く発揮している。元々会社勤めに辟易する会社員だった平丸は、電車内で初めて漫画を読み、「これなら自分にも描ける」と思い即辞表を出す。そして初投稿作品「ラッコ11号」が賞を獲得し、そのまま猛スピードで連載を獲得した。しかし本人は漫画が好きな訳ではない。それどころかできれば働きたくないと考えており、常時嫌々原稿に取り組んでいる。ネガティブで哀愁があるギャグが持ち味で、ネガティブな事件が起きれば勝手にペンが動き面白い漫画が描けるという鬼才ぶり。漫画界は連載を始めるのも続けるのも容易ではなく、作品でもその厳しさがメインで取り扱われている。その中で地獄のような顔で漫画を描きながら、なりたくもないのに人気作家となった平丸は、紛れもなく天才と言えるだろう。

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