Snow Manラウールに言ってほしい、『ハニーレモンソーダ』珠玉の名言3選

ラウールに言って欲しい『ハニレモ』名言

 THE・王道ラブコメ『ハニーレモンソーダ』。“陰キャ”で冴えない主人公・石森羽花と“陽キャ”グループに属する三浦界の、アンバランスな恋模様を描いている。

 目立たないヒロインと女子から大人気のヒーロー……。少女漫画の原点のような作品。そんな『ハニレモ』は女性の心を掴んで離さない、胸キュンシーン&セリフが満載なのだ。

 2021年7月には実写映画の公開が控えており、大きな関心が寄せられている。その中でも三浦界役を務めるSnow Man・ラウールには注目が集まっている。現役高校生として界をどう演じるのか、非常に興味深い。

 グループ最年少にしてセンターに抜擢されるほどの実力を誇るラウール。女性から人気を誇っていること、美しいルックスを持つ点はまさに界と共通している最大のポイント。きっとファンの期待を裏切らないドキドキをたっぷりと振りまいてくれるはずだ。

 今回はそんな彼にぜひ言って欲しい、界の印象深いセリフをピックアップした。実写版の公開を待ちながら、名言と共に“あのシーン”をプレイバックしてみよう。

名言①「こっちが案外似合うんじゃねぇの」(1巻)

 原作ファンなら誰しもが「名言」アンケートに一票入れるであろう、このセリフ。

 親や教師の目を気にし、建前上は真聖高校を志望していた羽花。地味でいじめられている状況でこの高校を選べば、穏やかな日々を過ごせる――。そう考えていたのだが、内では葛藤があった。ここで安定を選択しまうのは、まるで逃げのように感じたからだ。

 本当は環境でなく、暗くてどうしようもない自分を変えたいからこそ、派手な八美津高校へ行きたい。その想いを胸に抱きつつも、本音は口に出せない。パンフレット片手に悩む羽花へ同級生は真聖高校の制服を指して「くそダサイ制服の真聖はお前にお似合い」と言い放ち、追い打ちをかける。

 彼女は人々が行き交う街で1人、言葉を失って座り込んでしまう。うつむいた顔を上げられない中で、突如目の前には男の子が立ちはだかった。そう、これが三浦界との出会いだった。

「こっちの方が似合うんじゃねぇの」

 と床に落ちた八美津高校のパンフレットを差し出しながらポツリ。見知らぬ羽花への何気ない言葉だったが、彼女にとっては忘れられない出来事。あまりの衝撃で真聖高校の受験がうまくいかず、結果的に心から希望する学校へ入学することとなる。

 界自身の性格を表す言葉でもあり、この言葉がなければ羽花は一歩前に進む勇気も出ず、楽しい学園生活を過ごすこともなかった。やっと「たすけて」と救いを求められたのも、全てこの発言がきっかけとなっているのだから。

決して表情を崩さないが、人の受けた痛みを見逃さなかった界。ただ何気なく飛び出た言葉なのかもしれないが、彼の持つ優しさが隠しきれていなかったのも事実。ここから物語が始まる重要なキーポイント、果たしてラウールがどのような演技を見せてくれるのか――。ついつい期待値が高まってしまう。

名言②「この頃があるから今の石森がある。それがいいか悪いかは昨日、クラスの奴らが教えたろ」(2巻)

 新入生歓迎遠足を終えた羽花。彼女の頑張りもあって、徐々にクラスへ馴染んできた。そんな中、クラスメイトが中学時代の卒業アルバムの持参を提案する。しかし、ついこの前まで「石」呼ばわりされていた身……。抵抗感を隠せずにいた。

 羽花にとって中学校生活はあまり思い出したくないもの。卒業してから一度も卒業アルバムを開いたことがないレベル。友達も自分がいじめられていた事実を知っているために、余計な気を遣わせても悪いので、後日勇気を出し学校へ持参することを決心した。

 翌日、卒業アルバムのネタで盛り上がる一同。そこで彼女が目の当たりにしたのは、眩しいほどのキラキラとした空気。体育祭、修学旅行と、そこには自分に持ち合わせていない“楽しい思い出”が溢れていた。

「必要最低限ではない、プラスアルファの輝きを持った彼らは、私と違う」

 劣等感と恥ずかしさでその場にいることができなくなってしまい、アルバムを抱えたまま屋上へと逃げ出す羽花。

 しかし、その様子を見逃さなかった界。すぐに後を追いかけ、腕の中からアルバムを奪いとる。彼女が中学時代を忘れたい旨を伝えると、

「この頃があるから今の石森がある。それがいいか悪いかは昨日、クラスの奴らが教えたろ」

 “昔があるから今がある”ことを、真っすぐな瞳で教えてくれるのだった。

 「卒業アルバムを見せる」など、陰キャを自称する人間からすれば、これほど辛いイベントはない。しかし、界がこうして勇気づけてくれれば、自分の過去も悪くない――。きっとそう思えることだろう。

 ラウールがせっかく界を演じるなら、力強い言葉で羽花だけではなく、鑑賞者の背中を押してほしい……。ドキドキだけでなく、自信と勇気を与えてくれる心強い名言だ。

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