ミュージカル映画と相性抜群!? 『アラジン』4DX版、音楽&ダンスから“匂い”まで細いギミック満載
魔法の絨毯に乗ってきました。
みなさん、ついに実写版『アラジン』が公開されましたね。早速先日観に行きましたが、子供の頃からビデオが擦り切れるほど観ていた大好きな作品だったこともあり、細かい描写も含めてそのまま実写化されている点、またオリジナルにない新しい要素の追加など見どころ満載でした。しかし、何より私は4DX大好き芸人として(芸人ではない)、本作は絶対に初見は4DXで観ると決めていたのです。だって、『アラジン』で4DXといえば、魔法の絨毯に乗れるってことですよ!?
ということで、これまで沢山の映画を4DXで観賞してきた身として、正直な『アラジン』の4DXについてレビューしたいと思います。「4DXの感じがわからなくて、気になるけど予約ができない」というそこのあなたは必読!
激しさは控えめな、万人向けの4DX
4DXの醍醐味でもあるのが、座席の揺れ。アクション映画では特にこれがダイナミックであればあるほど、映画の世界観に没入できますよね。ただ時には、その揺れを激しいと感じたり、酔いそうと感じる人も少なくありません。さて、もちろん『アラジン』もアクション要素はあります。しかし、本作は実写化にあたってミュージカル映画の側面が強くなっています。そのため激しい揺れというより、映画全体で揺れはゆっくりしたものとなっているんです。音楽で例えるなら、みなさんが危惧しているのがデスメタルの縦ノリで、『アラジン』はR&Bの横揺れという具合。なので、酔いに弱い人でも安心して楽しめます。
滑らかなカメラワークによる臨場感とダンスの躍動感
本作を監督したのは『スナッチ』や『シャーロック・ホームズ』で知られているガイ・リッチー。今回も長回しで滑らかなカメラワークが印象的です。このカメラの動きに沿って席も滑らかに動いていく。例えば映画の冒頭ではアニメ版でもお馴染み、盗賊が洞窟に入って出てこれなくなるシーンがあります。その際丁寧なカメラワークによって、我々も中に入っていくような感覚を味わえるわけ!
それに4DXって、これまでド派手な作品に持って来いだと思っていました。しかし、歌パートでは音楽やダンスに連動して動く分、躍動感を感じるんです。4DXとミュージカル映画がかなり相性が良かった点が今回の一番の発見でした。『アラジン』の中でも人気の高いジーニーの歌「Friend like me」は、今回ウィル・スミスのアレンジが強めで、ビートボックスの刻みを体全体で感じることができました。