『ワンパンマン』最新刊でサイタマの強さのヒントが……? 【2025.4.8 週間漫画ランキング】

4月8日付け週間漫画ランキング
1.薬屋のひとりごと(15)/日向夏・ねこクラゲほか/スクウェア・エニックス
2.ワンパンマン(33)/ONE・村田雄介/集英社
3.ダンダダン(19)/龍幸伸/集英社
4.DRAGON BALL超(24)/とよたろう・鳥山明/集英社
5.葬送のフリーレン(14)/山田鐘人・アベツカサ/小学館
6.片田舎のおっさん、剣聖になる~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~(7)/乍藤和樹・佐賀崎しげるほか/秋田書店
7.チェンソーマン(20)/藤本タツキ/集英社
8.いつわりの愛~契約婚の旦那さまは甘すぎる~(4)/金森ケイタ・上乃凛子/ジーオーティー
9.キングダム(75)/原泰久/集英社
10.ONE PIECE(111)/尾田栄一郎/集英社
4月8日付けの日販調べ週間漫画ランキングからは、ONEによる原作を『アイシールド21』漫画を務めた村田雄介がリメイクし、累計発行部数3300万部を突破する人気マンガとなった『ワンパンマン』(集英社)をピックアップ。
怪人が出現する世界で、ほぼ全ての怪人をワンパンで倒し、常人には理解できないレベルで強すぎるゆえに活躍が知れ渡らない不遇な主人公、サイタマの物語である。
サイタマがどんな攻撃でも傷すらつかず、マグマを風呂と勘違いして浸かれるほどの強さを持っている理由は明らかになっていない。サイタマは自身の強さについて問われると、決して一般人も不可能では無い「腹筋・背筋・腕立て×100回、10kmのランニング」を毎日続けたところ、髪の毛を代償に強くなっていたと語った。これにはサイタマの強さを知る弟子のサイボーグ・ジェノスも呆然とした表情を見せたが、超能力や特異体質などの異能がある世界で見れば当然の反応である。
サイタマの強さがトレーニングだけで得られたものだとはにわかに信じ難い話であるが、前巻や最新巻のガロウから、「サイタマは怪人化したのでは?」という考察もする読者も出ている。
そもそも作品世界における”怪人”の定義とは、人間もしくは人間以外の生物が環境汚染などにより怪生物となったものや、宇宙人や地底人といった人外の種族などを指す。
人間が怪人になったものには、着ぐるみを好きになり過ぎた結果脱げなくなり怪人化したものや、部屋の電気のヒモでシャドーボクシングをし過ぎて怪人化してしまったものなど、ギャグのようなものも多いが、怪人になることを強く願ったガロウがみるみると人の姿から離れていったように、強過ぎる思想が怪人化に繋がることもある。ただの人間が月からジャンプ1つで地球に帰ってくるのは無理だろう。つまりサイタマはじつは……ということだ。果たして答えがわかる日はくるのか、注目したい。
ネタバレとなるため詳細は伏せるが、任意のものに力を授けることができる「神」の存在も作品を賑わせている。ぜひコミックスを手に取り、あきれるほどのサイタマの強さを体感し、思考を回らせて欲しい。
1位は先週に続き、日向夏・ねこクラゲによる『薬屋のひとりごと』15巻(スクウェア・エニックス)。摂取するのが趣味と言えるのではないかというほど毒への好奇心が強く、薬学に精通する猫猫(マオマオ)が、後宮における様々な事件を解決する本作。現在アニメ第2期の2クール目も放送しており、人気はまだまだ続きそうだ。























