村田雄介「鳥山先生のように描きたかった」 『ワンパンマン』作者が車を描いた扉絵を公開

村田雄介「鳥山先生のように描きたかった」

 『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』などの大ヒット作で世界中のファンを魅了し、3月1日に急逝した漫画家・鳥山明さん。その功績や作品の素晴らしさがあらためて語られ続けるなか、人気漫画家の村田雄介氏がXで「鳥山先生のように描きたかった」という言葉を添え、自身が手がけた扉絵をまとめて公開している。

 村田氏は『アイシールド21』(原作:稲垣理一郎)、『ワンパンマン』(原作:ONE)などの人気作で作画を担当。また「フレッシュジャンプ」で連載された『鳥山明のヘタッピマンガ研究所』を引き継ぐ形で『ヘタッピマンガ研究所R』を手掛けており、訃報に接して「鳥山先生からしか受け取れないものが沢山ありました」とポストしていた。

 鳥山さんから大きな影響を受けた漫画家のひとりと言える村田氏だが、同時に「画力の高い漫画家」という話題では必ず名前があがる超実力派だ。それでも本人が「鳥山先生のように描きたかった」としたのは、いずれも『ワンパンマン』の扉絵で、「車」が描かれたものだ。

 鳥山さんは『Dr.スランプ』においてもドラゴンボール』においても、車やバイク、飛行機などの乗り物/メカを数多く描いており、ファンを魅了してきた。“乗り物好き”のエピソードは多く語られており、大胆にデフォルメしながら細部にこだわったマシンは、ファンタジックかつリアルな存在感がある、という唯一無二の魅力を湛えていた。

 今回、村田氏が公開した扉絵はいずれも明らかに優れた作画で、ファンからも「村田先生の乗り物達も躍動感があって素晴らしい」「むしろこのクオリティで描ける絵師ってほとんどいないからその時点で神」と好評。一方で、「鳥山先生へのリスペクトが感じられる」という趣旨のコメントも多い。「鳥山明」というレジェンドの魅力と功績を語り継ぐ次世代のスター作家の声は、今後も漫画ファンに届いていきそうだ。

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