『これ描いて死ね』イラストからキャラクター性が浮かんでくる? とよ田みのるがXにあげたロボットイラストを読み解く

「マンガ大賞2023」大賞に、第70回「小学館漫画賞」も受賞するなど、高い評価を得ている漫画『これ描いて死ね』。その作者・とよ田みのる氏のXアカウントにて作品に関するとあるイラストが投稿され、ファンを中心に注目を集めている。
本日ゲッサン発売日『これ描いて死ね』 まんが甲子園二日目本選ラストバトルの第36話『ここから先は』載せさせていただいております。
どうぞよろしくお願いします! pic.twitter.com/iSYThvbpTU— とよ田みのる (@poo1007) 2025年3月11日
3月12日に投稿されたのは伊豆大島の高校で先生をしつつ、過去にプロ漫画家として活動していた手島先生のイラスト。パンダの遊具に乗りつつ、その地中にパンダのロボットがたたずむ様子が描かれている。漫画家・☆野0(ホシノレイ)としての顔や真意を潜めながら、安海はじめ生徒たちと関わる手島先生が表現されたイラストであろう。
地中のパンダロボットに対面しているのは、恐竜の頭部の化石。単行本第1巻に収録されたエピソード「ロストワールド」では、過去に出版社へ漫画の持ち込みを行う手島先生の様子が描かれたが、作中では以下のモノローグが登場する。
“先日読んだスティーブン・キングの自伝本に、/ストーリーというのは地中に埋もれた化石のように探しあてるべき記述があった。(中略)ネーム十本/完成原稿四本を描き終えた頃/一年が経った。/化石はまだ見つからない。”
“『頑張った』漫画を仕上げて漫画賞に投稿するもボツ。/やっと見つけた化石だと思った物はただの石ころだった。/もうどこを掘ったら良いのだろう。”
自分の漫画のテーマを探す手島先生。その苦労や漫画を描くことのイメージが今回のイラストで描かれた化石の描写からも伺える。
ちなみに漫画を描く日々に苦労・苦悩しながらも、スイッチが入り「殺してやる!!!!」という意気込みで漫画を描き続けた末、新人漫画賞の佳作を受賞した手島先生。その際には再びモノローグが描かれた。
“皆はもっと深く掘ったのか/そもそも埋蔵している化石が違うのか。/いや私ももっと深い所にはきっと。”
自分の目指すものが眠っていると信じ、掘り進めた手島先生。パンダロボットの鋭く、強靭な手(前足)は、そんな手島先生の歩んできたこれまでを象徴しているのだろう。
手島先生のほかにも、とよ田氏のXアカウントでは登場人物のロボットイラストシリーズが投稿されている。安海のロボットはイマジナリーフレンド・ポコ太を彷彿とさせるものであった。
本日ゲッサン発売日『これ描いて死ね』 ついに始まる手島の新連載の第34話【ロストワールド7】載せさせていただいております。
いつかここを描くんだなとずっと考えていた場所です。
どうぞよろしくお願いします! pic.twitter.com/2OklMyqtAf— とよ田みのる (@poo1007) 2025年1月10日
安海の友人であり、物語序盤で「私は時々/海底に沈む」と心情を表現していた藤森。彼女のロボットは海中を優雅に泳ぐイルカがモチーフとなっている。
本日ゲッサン発売日『これ描いて死ね』 コミティアの出張編集部にみんなで持ち込みに行く第32話【持ち込み行こ!】載せさせていただいております。
どうぞよろしくお願いします! pic.twitter.com/vG8hdvgYiX— とよ田みのる (@poo1007) 2024年11月12日
安海や藤森ほかにも、とよ田氏のXアカウントでは赤福たちのロボットイラストも投稿されている。作品本編だけでなく、登場人物のキャラクター性が浮かんでくるようなイラストにも注目したい。






















