【ライトノベル最新動向】リコリコ、わた婚、お隣の天使様、ビブリア古書堂……3月は人気作の新刊続々
3月19日発売の可笑林『血眼回収紀行』(ファンタジア文庫)も第36回ファンタジア大賞〈銀賞〉受賞の新作。天才義眼職人が作り出した特殊な能力を持った義眼を探して回る弟子の少女義眼職人と、ボディーガードとして付き従う元軍人のバディストーリーを楽しめる。
ラブコメ人気もまだまだ健在。3月1日にはななよ廻る『玄関前で顔の良すぎるダウナー系美少女を拾ったら』(スニーカー文庫)や浜辺ばとる『花嫁を略奪された俺は、ただ平穏に暮らしたい。』(スニーカー文庫)といった、タイトルからいろいろ展開への想像が浮かぶラブコメの新シリーズが発売。3月25日発売の赤金武蔵『ツンな女神さまと、誰にも言えない秘密の関係。』(ダッシュエックス文庫)もどんな関係が繰り広げられるのかと期待を誘う。
最強の兄に妹も貴族の令嬢も女王さえも惚れてしまう、ラマンおいどんのシリーズ最新作『妹が女騎士学園に入学したらなぜか救国の英雄になりました。ぼくが。5』(ファンタジア文庫)は、貴族令嬢の成人を祝うには美味しい肉が一番だと、ダンジョンにもぐってモンスターを狩ろうとする一行の新たな冒険が描かれる。氷漬けのハイエルフや巨乳のドワーフも登場して広がる交友関係を楽しめる。
キャラクター小説系では坂『龍の子、育てます。』(富士見L文庫)が心を揺さぶる物語を提供してくれそう。高校生の詩音は死んだ祖父の遺言で5歳の少女·龍音(りと)の面倒を見ることになる。龍音は遺言では《龍の子》とされていて、ある日詩音は龍音が不思議な力を使う場面を目撃する。孤独だった少年に訪れる不思議な出会いを描いたストーリーだ。