なぜ尾田栄一郎は驚いた?『ONE PIECE』2024年に確定? 麦わらの一味に今後加入する“最後の仲間”を考察
なぜ尾田栄一郎は「びっくり」したのか?
尾田が「数字の法則」に触れたのは、単行本59巻のSBSでのこと。とある読者が、2929の語呂合わせとなる「ニキュニキュの実」の能力者、バーソロミュー・くまの仲間入りについて質問したところ、「いやーびっくりしました!」とリアクションしつつ、驚いた理由については「ノーコメント」と答えていた。
何とも意味ありげなやりとりだが、知っての通り、当のくまはDr.ベガパンクの改造を経て、すでに廃人のようになっている。今後仲間入りするとは考えにくい。
では、なぜ尾田は意味深な反応を見せたのか。あくまで想像だが、実はその理由は「数字の法則」とは関係なく、くまがジュエリー・ボニーの“父親”であることに意味があったのかもしれない。
最近まで本誌掲載分のエピソードでは、くまの過去編が描かれていたのだが、そこでは娘であるボニーについても焦点があたることに。想像を絶するほどに強固な2人の絆が、大きな感動を巻き起こしていた。
ところで麦わらの一味といえば、ナミやサンジ、チョッパーやロビンなどがそうだったように、親子もしくはそれに近い関係の絆をめぐるエピソードが付き物だと言える。そのため今回の過去編を見届けた読者のあいだでは、ボニーの仲間入りが予想され始めているようだ。
もしボニーの仲間入りがずっと前から決まっていたとすれば、くまの加入という考察に尾田が驚いていたことにも納得がいく。偶然にしては、あまりに“ニアミス”めいているからだ。
こうしてボニーについてもそれらしい考察が成立するが、その一方で、「もう他のメンバーは加入しない」という見も蓋もない説も存在している。「アラバスタ編」で別れたネフェルタリ・ビビが欠番扱いの船員(クルー)なので、もう10人の定員に達しているというわけだ。とくに最近の展開では、ネフェルタリ家が「Dの一族」だったことも明かされ、ビビの重要性が増している。ふたたびルフィたちと運命が交わる時が来たとしても、不思議ではない。
ヤマトにボニー、ビビ……。いずれも魅力的なキャラクターだが、一体誰が麦わらの一味の船に乗り込むのだろうか。最終章を突き進む『ONE PIECE』の今後がますます楽しみだ。
【写真】四皇・百獣のカイドウの子である「ヤマト」の無邪気な子供の姿を見る