野田クリスタル、ついに『ONE PIECE』公式YouTubeに登場 ワノ国やビッグマムに関する考察は当たっているのか
芸能界随一の『ONE PIECE』マニアとして知られるマヂカルラブリー・野田クリスタルが、ついに「ONE PIECE公式YouTubeチャンネル」に出演を果たした。
フジテレビ『海賊王におれはなるTV』には度々ゲスト出演しているが、これまで公式チャンネルからお声がかかっていなかった野田。自身のYouTubeチャンネル「野田ゲー」では、“野田栄一郎”として度々『ONE PIECE』に関する配信を行なっており、昨年の11月28日には、自身の誕生日であることに触れもせず「ONE PIECE 野田栄一郎の外れたら土下座考察」と題した配信を行い、「カイドウ生存説」「プルトンの正体」「ロードポーネグリフが赤い理由」などの鋭い考察を見せていた。
本作に関しては多くの伏線が張られており、ファンの間で考察が盛んに行われている。世界中の海賊たちが追い求める「ONE PIECE」とは一体何なのか、「D」とは一体何を意味するのか、シャンクスは一体何を求めて航海を続けているのか……と、これまでの物語と作者・尾田栄一郎氏の言葉を手がかりにさまざまな予想が行われているが、「公式」で扱うのは非常に難しい内容だ。野田クリスタルほどのマニアになると未来のネタバレにつながる可能性もあり、場合によっては今後の作話に影響を与えかねないからだ。
そんな緊張感は全くなく、「どうも、本物の野田栄一郎です。『ONE PIECE』を読んでいただきありがとうございます」と戯けて見せた野田。企画はストレートに最新107巻について語ろうというもので、視聴者も単行本を開きながら楽しむことが推奨された。
最終章を迎えて大きな盛り上がりを見せている最新刊について、野田は「急にミステリー要素が入ってきて、(『名探偵コナン』の作者である)青山(剛昌)先生と対談したからなのかと」と、連載を追いかけているファンならではのメタ的な考察からスタート。107巻といえば、謎に包まれていたシャンクスの戦闘力の一端が明かされたエピソードが印象的だが、これについては「どんな戦いが理想的なのか。その答えを出している」と絶賛した。
シャンクスが対するは“最悪の世代”の一人で、作中でも重要度の高いユースタス・キッド。シャンクスは見聞色の覇気による未来視でキッドの力を讃え、その上で一撃で葬っていることを「天才だな!」と一言。「指導碁ができなくなった佐為」と『ヒカルの碁』に例えて演出の妙に唸っていた。
さらに、その戦闘力がようやく明らかになったもう一人のキャラクター、ルフィの祖父・ガープについても言及。その薫陶を受けているコビーの成長物語に注目しており、「いつでもルフィを追いかけてきたけれど、いまやルフィは四皇になってちょっと出遅れてましたよね」と現状をまとめ、“海軍側の主人公”といえるコビーの活躍を喜んだ。
そしていよいよ「考察」へ。舞台となる未来島(エッグヘッド)に潜む謎として、「研究層(ラボフェーズ)」の島雲の下が一度も描かれていないことに気づき、野田は何度も読み返したという。研究層の下にはワインボトル型の建物があり、煙を吐き出し続けている。その煙が島雲につながっていることから、雲を形成する何らかの成分が出ていると考察。さらに、アラバスタ編で1コマだけでてきた、人工降雨船・フール号の形状との類似性から、似たシステムなのではと言及していた。さらに、空島編でも登場した謎の粒子「パイロブロイン」がワノ国の火山から放出されているという情報を絡めて、「ワノ国の火山といえば藤山。藤山の形って、煙突じゃね?」と、未来島にあるワインボトル型の建物や、フール号との共通点を発見。つまり、藤山はパイロブロインを含んだ煙を出す装置になっているのではないかと考察していた。
その他にも、以前自身の配信で提唱していた「ビッグ・マム生存説」も詳細に語っており、こちらも公式で取り上げられたことは意味を持ちそうだ。果たして“野田栄一郎”の考察は的中しているのか、物語の続きを楽しみにしたい。