「これだけクライマックスの重爆撃を浴びてしまうと、これから先の展開が空っぽになってしまうのではという心配もありそうですが、全くそんなことはありません。ベルにとっての憧れで、どこまでも追っていこうと決めているアイズの目指しているところや、そんなアイズが所属しているロキ・ファミリアが狙っていることがまだ見えていません。そこにはアイズという存在に迫る謎があり、オラリオやダンジョンの存在の謎があり、そしてベル自身の特別すぎる能力の謎がありそうです」
いまや最も注目すべきライトノベル作品の一つとなった『ダンまち』シリーズ。その勢いは止まることを知らない。
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愛知県生まれ、書評家・ライター。ライトノベルを中心に『SFマガジン』『ミステリマガジン』で書評を執筆、本の雑誌社『おすすめ文庫王国』でもライトノベルのベスト10を紹介。文庫解説では越谷オサム『いとみち』3部作をすべて担当。小学館の『漫画家本』シリーズに細野不二彦、一ノ関圭、小山ゆうらの作品評を執筆。2019年3月まで勤務していた新聞社ではアニメやゲームの記事を良く手がけ、退職後もアニメや映画の監督インタビュー、エンタメ系イベントのリポートなどを各所に執筆。
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