【ONE PIECE考察】最終局面は黒ひげ海賊団との決戦? その戦力と狙いを読む
※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。
ルフィの道標であったエースを処刑台へ送り、恩人である白ひげを殺し四皇の座を奪った海賊、マーシャル・D・ティーチ通称“黒ひげ”。常に不穏な動きをみせる彼の動向が、ついに本誌にて描かれ始めている。
ワノ国編が終わり世界情勢やその後が明かされる現在、中には驚きの事実も要所要所に登場していた。そこで本記事では黒ひげ海賊団についての新事実や今後の展開について、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞いた。
「ワノ国編が終幕してから、黒ひげ海賊団に関して様々な新情報が明かされましたね。まずワノ国を出港したローが黒ひげと鉢あう姿が描かれ、彼らの能力者狩りが順調に進んでいるのが印象的でした。初登場時はおそらく能力者ではなかったバージェス、ヴァン・オーガー、ドクQなども、それぞれ『リキリキの実』『ワプワプの実』『シクシクの実』といった超人的な能力を手に入れています。単純に初見の悪魔の実が、何個も連続で登場したのにびっくりしましたね。黒ひげはおそらくロードポーネグリフを狙って、ローを襲撃したのでしょう。能力者狩りをしていた彼がいよいよラフテルに向け動きだしたので、もしかしたらワノ国編終了後もまだ登場していない巨漢船長も、全員が能力者になったのかもしれません。
また扉絵情報ですが、クザンが黒ひげ海賊団の一員になっていたのも衝撃でした。前から黒ひげとクザンの繋がりには言及されていたんですけど、いざハッキリ描かれると画力がすごいですよね。ただ読者はクザンをいい奴として認識していると思いますし、サウロの生存などから私もいい奴なんだろうなと考えています。そのため願望も大きいですが、クザンはスパイとして黒ひげ海賊団に潜り込んでいる可能性が高いでしょう。個人でやっているとは考えにくいので、実は彼はまだ海軍をやめていないのかもしれません。例えば実際はサカズキとの決闘にクザンは勝っていて、そのうえで元帥をやらせ自分はやめたことにし、1番危険である黒ひげ海賊団に潜入した筋書きも考えられます。決闘に関して作中では、『敗者は海軍を去る』ではなく、『敗者は一切口出しできない』と解説されていました。本当にクザンが黒ひげの仲間になったにしてもスパイをしているにしても、彼の強さは作中屈指なので間違いなくその存在は重要になるでしょう」
ローと激闘を繰り広げる黒ひげだが、彼は戦う以外にも“ある行動”が目立つ。