【漫画】パートナーが二人いるのはダメ? 少女たちの新しい関係性を軽やかに描く『津波ツインズ』

【漫画】パートナーが二人いるのはダメ?

 恋愛は1人と1人だけのものなのか。そんな価値観に静かに問いを投げかける百合漫画『津波ツインズ』がXへ投稿された。「ポリアモリー(複数のパートナーと関係を築く恋愛スタイル)」というテーマを取り入れながら、少女たちの関係性を軽やかに描いた本作。制作した経緯やこだわりについて、矢嶋こずみさん(@kosmy8588)に話を聞いた。(望月悠木)

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『津波ツインズ』(矢嶋こずみ)

「このキスシーンを描きたいがために制作した」

――『津波ツインズ』を制作した経緯を教えてください。

矢嶋:2025年春に商業の読切として制作を始めました。もともと「ポリアモリー」を題材にした物語が好きで、その方向性で世界観などを考えていきました。

――「女子特有」のコミュニケーションの近さゆえに沙良はトラウマを持つことになりました。その様子にはリアリティを感じました。

矢嶋:沙良が好きだった女の子を“良い子”として描く予定ではありませんでした。沙良に告白されたことを周りに漏らし、沙良が地元にいられない結果となる、という展開を当初は想定していました。ただ、それでは読者の同情は買えるかもしれませんが、テーマと反してしまう気がしたので却下しました。沙良が地元に対して未練のない状態にするより、「自分の選択で相手を傷つけた」ことを悔やむ必要があったので。

――沙良、津麦、穂波など、登場人物の設定やビジュアルなどでこだわった部分は?

矢嶋:当初「沙良は年下」という設定だったのですが、年上の大学生という設定に変更しました。ですので、もともと考えていた中学時代のデザインより変更しているのですが、ショートカットの穂波とロングヘアの津麦と並んだ時に差が出るように、髪を流す位置を前後で変えています。

 また、双子の口調は最初ほぼ同じだったのですが、どちらが話しているのかわかりにくかったので津麦を敬語キャラにしました。両親のデザインは双子と良い感じにミックスになるように調整しています。

――平井に敵対心をむき出しにする2人の表情が面白かったです。いろいろな表情が描かれていましたが、表情を描くうえで意識したことは?

矢嶋:特に意識はしていません。ただ、「このキャラはこういう顔はしない」という縛りを設けた方が作りやすい印象があるため、そこは意識したと思います。

――2人が沙良と「平等」にキスするために、3人でキスするシーンがとても斬新でした。

矢嶋:むしろこのシーンを描くためにこの話を作ったようなものなので、私の中では最初から決定事項でした。恐らく双子の中では「どっちが先に沙良ちゃんと〇〇するか」みたいなところまで話し合っていそうですね。

――今後、どのように漫画制作に取り組んでいく予定ですか?

矢嶋:紙の本を出すのが好きで同人活動をやっていたので、いつか一度くらいは商業誌で自分の作品を出してみたいです。今回の作品は残念ながらボツになってしまいましたが、掲載予定の読切作品をいくつか用意していますので、まずはそちらを待ってもらえればと思います。他にも、まだ公表はできませんがいろいろ準備しているので、Xアカウントなどをフォローしてもらえると嬉しいです。


◾️Pixiv:https://www.pixiv.net/users/11639788/manga
◾️X:https://x.com/kosmy8588

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