【ONE PIECE考察】Dr.ベガパンクは仲間になるのか? 世界を揺るがす天才科学者を考察

【ONE PIECE考察】ベガパンクの動向

※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。

 四皇の座を奪ったルフィは、ワノ国を出港した直後に驚きのビッグネームと対面を果たした。長く謎に包まれていた、世界一の科学者・Dr.ベガパンクである。

 ベガパンクが登場したことで物語はさらに核心へ。最新話が更新されるたびに衝撃の事実が明かされている。そこで本記事ではDr.ベガパンクについての新情報や今後の展開について、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞いた。

「ついにベガパンクの素顔が明かされ、読者の中で大きな話題となりました。ベガパンクの素顔は、アインシュタインを彷彿とさせる顔をしており、ニュートンの万有引力や禁断の果実を思わせるリンゴが頭に付いています。そんな彼に関して明かされた新事実で、1番驚いたのが早々に登場した悪魔の実の能力です。

 これまでは新キャラが登場すると2〜3年は悪魔の実の能力が謎のままなことが多かったですが、ベガパンクの『ノミノミの実』はすぐに登場。その変わった悪魔の実の名前はもちろん、データを記憶すればするほど脳が肥大するという身体へのデメリットもある能力で、非常に珍しいケースだなと思い驚きました。ベガパンクはもともと天才で、悪魔の実の能力を補助的に使用し、実態を複数人に分けているのも画期的ですよね。僕のような一般人が考える天才科学者は、頭が良くなる悪魔の実の能力で、その能力を使ってすごい発明をするくらいが限界だと思うんです。それを複数人に分けて知識や経験を共有する設定にしたのが現代的ですし、まさしく尾田栄一郎さんのような“天才が考えた天才”といった感じで妙に納得しました。またベガパンクと、ドラゴンやクローバーに関わりがあるのも衝撃的でしたね。単行本41巻で描かれたオハラの回想の続きがあるとは思わなかったので読者はワクワクしたと思います」

 ベガパンクの正体が明かされる以前、読者の間では彼に関する“ある議論”が常に白熱していた。

「ベガパンクはバーソロミュー・くまを人間兵器に改造する、シーザーの悪行を咎め追放するなどの行動から、善人なのか悪人なのかが読者の中では長く議論されていました。そして未来島エッグヘッドでのやりとりで、おそらく“基本的には善人”であると判明します。やはり世界一の科学者なだけあって、何よりも重要なのは自分自身の好奇心や探究心である様子。しかしCP0のように殺戮を楽しんでいる訳ではなく、根っから世界政府側の人間でもありませんでした。海賊であるルフィにもフランクに接していますし、世界最悪の犯罪者であるドラゴンと今でも連絡を取りあっています。くまの改造にも何か事情がある雰囲気でした。また回想で描かれたオハラでの一幕でも、クローバーやドラゴンのおこないに理解を示し、世界政府のおこないを非難する描写があります。彼が世界政府に協力していたのはあくまで資金や海軍に話の通じる人間がいるからであり、政府に賛同していたからではなかったのです。オハラの悲劇に涙を流している姿も描かれていて、単純に彼が善人であった事実が嬉しかったですね」

 世界政府の人間であったにも関わらず、作中ではCP0に命を狙われているベガパンク。彼は今後どのような動きをみせるのか。

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